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「気軽に」をテーマに 立命館大学東京キャンパスとは

立命館大学には現在6つのキャンパスが開設されている。衣笠、びわこ・くさつ(BKC)、大阪いばらき(OIC)、朱雀、大阪梅田、そして東京キャンパス。本学は関西圏に多くのキャンパスを持つ。そのなかで唯一、関東圏に所在しているのが、東京キャンパスである。今回、東京キャンパスの魅力に迫るため、同キャンパス所長の宮下明大さんにお話を伺った。

同キャンパスのスチューデントコモンズ

東京キャンパスの強みは

東京キャンパスは「スチューデントコモンズ」の学生のサポートとキャリアセンターの機能を持ったうえで、立命館孔子学院中国語講座など公開講座の実施、立命館大学東京校友会の事務局などさまざまな役割を果たしている。

まず就職支援について、宮下さんは「基本的には各キャンパスのキャリアセンターと同じ機能を持っている。相談内容はキャリアセンター間で共有されているが、東京キャンパスは多くの企業から『立命館の学生を採用したい』という情報が直接届くことが強み。他にも、関東圏の地元企業に就職したい学生に、データの共有や企業とのマッチングを提供することができる。他のキャリアセンターにもこういった情報の共有はなされるものの、データベースに埋もれてしまうこともあるので、関東圏の地元企業に就職を希望する学生であれば、同キャンパスに一度相談にきてほしい」と話す。

また学生に向けたキャンパス利用については自習スペースもあり「教室の貸し出しなどの施設利用もできる。たとえば、学生団体での利用など、本学の学生であれば、他のキャンパスと同じやり方で教室の貸し出しをおこなえる」とキャンパス利用を促した。

貸し出し可能な教室の一例

東京にキャンパスが存在する理由

同キャンパスの魅力について、宮下さんは「東京駅の八重洲口改札を出て徒歩5分でキャンパスに着くことができること」を一番に挙げた。JRグループが開発を行い、東京駅の駅ビル的役割をもったサピアタワーの8階に位置する同キャンパス。東京駅を訪れたことがない本学学生でも、迷うことなくキャンパスに到着できるという。

JR東京駅から雨に濡れずキャンパスにたどり着くことができる

なぜ東京にキャンパスが位置しているのかという疑問に「想像しているよりもたくさんのメリットがある」と、宮下さんは言葉を発した。「同キャンパスは、立命館学園における首都圏での情報収集と発信の拠点。東京には多くの人と情報があつまる。また東京駅近辺には大手企業の本社が多く所在しているため、学生の就職相談を考えた際に、同キャンパスの立地は大きな強みになる」という。

「東京近辺で企業の最終面接に臨む際には、『駆け込み寺』だと思って、東京キャンパスを頼ってほしい」と宮下さんは語った。

コロナ禍においての東京キャンパス

コロナ禍においての同キャンパスを宮下さんに尋ねた際に、真っ先にあがったのは利用者数の減少だった。2019年度には年間17000名程度の利用実績があったものの、2021年の利用者数は3000名までに落ち込んだという。現在のキャンパスを利用する学生は1日10〜20人程度だと話す。

アフターコロナへ向けて宮下さんは「卒業生と学生の出会いの交流を増やしたい。東京と関西は文化が違う。企業活動は東京が中心であり、そこで働いている人と交流するというのは大きなメリットがあると思う。オンラインの交流があって、機会があれば同キャンパスに集まって勉強会を行ったりしてほしい。対面とオンラインが併用されるハイブリットの形態になった際に、対面で集まる場所として東京キャンパスを活用していただければ」と今後の展望を見据える。そのための取り組みとして、昨年から「校友メッセージ『東京ではたらく・くらす』のアドバイス」の動画をYoutube上で公開しており、卒業生と学生の出会いの機会創出を目指している。

スチューデントコモンズ置かれた先輩からのメッセージノート

最後に宮下さんは「東京キャンパスは学生の就職支援のスペースだけではなく、東京で活動したい・学びたいという方を幅広く受け入れているため、立命館と縁のある人との出会いがある。一度、訪れてもらえば魅力が伝わるが、訪れるハードルが高いことも自覚している。無料ロッカーや新設したオンライン面接ブース、また学内wifiの接続も行えるので、もっと気軽に利用してほしい」と、『気軽に』をテーマに学生に向けたメッセージを送った。
(中村)

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