(2018年新歓号紙面より)
立命館大学には、学生同士が主体的に学び合い、支え合う、学生による学生のための支援である「ピア・サポート」の仕組みが数多くある。本学におけるピア・サポート活動は、新入生支援を行うオリター・エンター活動をはじめとして長い歴史を持ち、本学の特色の1つとなっている。
ピア・サポートの活動の意義は「同じ立場にある学生同士が仲間を支援し、ともに学び合い、成長する相乗効果」にある。活動を通して支援を受ける側の学びと成長はもちろんのこと、支援する側も組織活動や企画立案・実施を通しての成長が期待される。
特に本学では1回生の基礎演習(小集団クラス)やサークル・ゼミ活動などの「学びのコミュニティ」が大切であると考えられ、他者を理解しつつ、相互に学び合い、高め合う場になると考えられている。
今回は、約40団体・4000人の学生が活動しているピア・サポート活動について紹介したい。
まず1回生にとって最も身近な存在になるピア・サポーターが「オリター・エンター」だ。新入生の支援を念頭に、不安軽減や学生生活のサポートを行うオリター・エンターは、一部の学部を除きほとんどの学部で活動しており、新入生にとって初めての先輩になりうる。1回生のサブゼミやクラス会の運営を通した学習・生活支援、学部内での交流イベントの企画などを行い、新入生の大学生活をサポートする。
学習面でのサポーターとなるのが「ES・TA」だ。授業内で教員と協力して学生の学びを支援している。また昨年度からは「SSPピア・サポーター」が発足。自主的な学生生活を送れるよう、スケジュール管理や学びのスキルを身につけるサポート活動を行っている。
生活面では、生協と関わった企画・支援を行う「生協学生委員会」や図書館での業務や企画、学生支援を行う「学生ライブラリースタッフ」などが活動している。
このほかにも、留学生支援を行う団体や、ボランティア活動の支援を行う「サービスラーニングセンター学生コーディネーター」、入試広報スタッフ、就活支援サポーターの「ジュニア・アドバイザー」など数多くのピア・サポート団体が本学のさまざまな場で活動している。
大学生活で困ったときは、その目的に会ったピア・サポーターに相談してみてほしい。