世界遺産として知られている真言宗御室派総本山・仁和寺(京都市右京区)は14日夜、紅葉などをライトアップした「雲海ライトアップ」の企画を行った。企画には本学の学部生・院生約200人が参加。雲海演出が披露され、参加者らは普段見ることのできない夜の仁和寺に見入った。
今回の企画では本学学部生と院生のみを対象に200人が招待を受けた。本企画のきっかけは2018年の台風21号。御室八十八ヶ所霊場の札所が被害を受け、その復興作業に本学学生が関わったことへの返礼として招待を受けているという。仁和寺では2020年から本学学生を招待した企画を実施。今回はmanaba+Rにて申し込み先着順で募集が行われ、200人の定員はすぐに満員になったという。
参加者らは日没後の午後6時半に仁和寺に集合し、仁和寺で研修を受けた学生ガイドによる境内や伽藍(がらん)の案内を受けながら境内をまわった。今回の企画では、仁和寺で今年から実施されている雲海演出が披露された。仁和寺の雲海演出は、自然現象である雲海をミストの噴霧で再現したもの。中門から金堂への通路上で雲海が披露され、雲上の金堂が表現された。
また、参加者らは仁和寺の僧侶から仁和寺の歴史についての講話を聞いたほか、金堂裏堂で特別公開された「五大明王壁画」の解説を受けた。拝観案内を務めた七條智範(ちはん)さんは「江戸時代の壁画にも関わらず今、きれいな状態で見れるのはありがたいことだ」とし、本学学生に対し「それだけ歴史がある寺の近くで過ごしていることを知ってほしい」と話している。
本企画に参加した白幡塁一(るい)さん(食マネ4)は「来年就職で関東に引っ越すため、コロナ禍で観光できなかった関西の文化に触れたいと思い参加した。五大明王の由来などを知れて、より面白さが理解できた」と話した。
(小林、小室)