真言宗御室派総本山・仁和寺(京都市右京区)で12日夜、境内をライトアップする企画「仁和寺 紅葉 雲海ライトアップ」(京都歴史回廊協議会主催)が行われた。ボランティアの学生による境内ツアーも実施され、参加者は夜の幻想的な仁和寺を堪能した。
今年で世界文化遺産登録から30周年を迎える仁和寺では、12月8日まで毎週金土日月曜と祝日にライトアップが行われている。今回の企画は、本学の学部生と院生限定で仁和寺から招待があり、普段ライトアップのない火曜に実施された。
「立命館大学神社仏閣ボランティアガイドサークル」として活動する学生が、ガイドとして参加。参加者は、仁和寺の歴史や、金堂や観音堂など境内各所の説明を聞きながら、境内を歩いた。
ミストの噴霧で雲海を再現する演出も披露され、参加者らは普段見ることのできない景色に見入っていた。
企画では、境内にある蔵を改装した蔵カフェ「NINNAJI JAXURY SPACE(ジャクシャリースペース)」が開店。コーヒーや宇治抹茶ラテなどが特別料金で提供された。また納経所では、ライトアップ期間限定のご朱印の授与も行われ、求める学生の列ができていた。
参加した小畑尚己さん(法3)は「(今回の企画は)貴重な機会だと思い参加した。夜の境内はまた違った景色で、ガイドで歴史の理解も深められ、良かった」と話していた。
また、企画のリーダーとしてガイドを取りまとめた古平美月さん(産社2)は「仁和寺側と細かなところまで意思疎通し準備を重ねてきた。直前の変更もあり、準備不足なところもあったが、多くの方に来ていただき、楽しんでいただけたようでうれしい」と笑顔を見せた。
京都歴史回廊協議会は12月8日、北野天満宮での企画を学生ガイドと共に計画している。今後manaba(マナバ)+Rなどで告知するという。
(小林)