夜間イベント「NAKED光の神苑 平安神宮」が昨年12月13日、平安神宮(京都市左京区)にて開幕した。境内を光のアートで包み込み、来場者を魅了する。開幕に先立って12日には報道関係者向けの内覧会が行われた。
ライトアップは應天門(おうてんもん)から始まる。建築美を際立たせるダイナミックなライトアップが、應天門の鮮やかな赤や朱色を一層引き立たせ来場者を圧倒する。
大極殿前では、「NAKED光の神苑 平安神宮」と書かれた、江戸時代創業の老舗「日吉屋」の和傘が、来場者を出迎える。160年以上受け継がれてきた伝統技術で作られる和傘の優雅なたたずまいとライトアップの柔らかな光が融合する。
中神苑にある蒼龍池では、力強く美しい蒼龍池ならではの魅力をミストとライトアップで幻想的に彩る。担当者は中神苑について「龍の背中に乗って池に映る雲間を舞うという意図で作庭された」と紹介している。
尚美館のプロジェクションマッピングでは、平安京を守護する四神が四季折々の風景を彩り、それに合わせたライトアップが庭園の美しさを引き立たせる。
泰平閣では「NAKEDディスタンス提灯」を所定の場所に置くと、泰平閣に吊るされた提灯や地面に映し出される紋様の色が変化する、インタラクティブアートを開催。体験には「NAKEDディスタンス提灯」を有料レンタルする必要がある。
泰平閣を抜けた先では「NAKED GARDEN ONE KYOTO」と書かれた提灯が幻想的な灯りを灯す。これは江戸時代より200年以上の歴史を誇り、職人によって丁寧に作られる「小嶋提灯」と東神苑に植えられた松の木々とのコラボレーションだ。
平安神宮会館では、日本庭園「神苑」を眺めながら和食・フレンチの限定ディナーを楽しむことが出来る。
また、境内では「NAKEDディスタンス提灯」が貸し出される。平安桜と橘をモチーフにした2つの柄が地面に映し出されるもので、カラーは計4色。担当者は「自分自身も光のアートの一部になることができる」としている。
開催期間は1月13日まで(12月31日〜2025年1月5日を除く)。開催時間は午後5時30分から午後9時30分(最終入場は午後8時50分)となっている。入場料は大学生の場合、月~木は2000円(金土日祝日は2400円)。詳細は公式サイトを参照。公式サイトhttps://yoru-mo-de.naked.works/heian-jingu/
(今井、八木)