大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」で9月7日、本学学生らで構成される「LGBTQ+活動団体rall.(ラル)」がワークショップを開き、子ども連れなど約130人が参加した。
rall.は、LGBTQ+(性的少数者)への偏見や差別をなくすことを目標に、学内外で活動している。
「好きなもの」の付箋が貼られた木のイラスト。ミャクミャクや「やまのぼり」も描かれた(rall.提供)企画の参加者は、色とりどりの付箋にカラーペンで「好きなもの」を描き、大きな木のイラストに貼った。「好き」の多様性を可視化し、触れることで、LGBTQ+を知ってもらう狙いがある。
rall.のメンバーは参加者が描いた「好き」を詳しく尋ねたり、肯定したりした。
クラゲ館の一角には、LGBTQ+にまつわる、レインボーのフラッグや、世界の法制度をまとめたパネルも設置した。興味を示し、写真を撮る参加者も多く見られたという。
パネルを準備したrall.の近森心さん(法2)は、法制度の違いが国ごとに際立つよう、掲載国を選んだという。「サウジアラビアでは同性愛が違法で、虹色のおもちゃが押収されるほど厳しい状況だ。他国の状況も知ってもらいたかった」と話した。
参加者の年齢層が幅広く、関心があるかどうかも分からないため、伝え方に苦労したという西彩妃(法3)さん。「知識を詳しく教えるというより、『好き』が肯定されて、いろんな人がいると知れる場にした。LGBTQ+という単語一つでも覚えて帰ってくれていたらうれしい」とした。
ワークショップは2時間開かれ、約130人が参加した。西さんは「心ない言葉を掛けられるのではと不安もあったが、関心を持ってくれる人が想像以上に多く驚いた。うれしい気づきだ」と振り返った。
ワークショップ後に集まるrall.のメンバー(rall.提供).png)




