本学文学部卒業生の佐藤ゆき乃さんの小説『ビボう六』が京都文学賞を受賞、それを受けて2023年11月にちいさいミシマ社から書籍が刊行された。受賞作の『ビボう六』は京都を舞台とした恋愛ファンタジー小説となっている。
佐藤ゆき乃さんと受賞作『ビボう六』佐藤さんが『ビボう六』を執筆したのは在学中。そのため、小説には衣笠キャンパス周辺が多く登場する。佐藤さんは「京都で大学生として過ごしていた頃に見ていた風景は特別なものだった」と振り返る。
特に思い入れがある場所は『ビボう六』最初の舞台として登場する二条城（京都市中京区）だという。「日々が忙しいときも、時間があるときも、二条城を一周すれば美しい景色で元気付けられた」と思い出を語った。
佐藤さんは文芸活動を中高生から続けていたが、大学生になり新たな挑戦として本学の演劇サークル・新演劇研究会劇団月光斜に参加。忙しい日々であったが、演劇活動も小説執筆の糧となったと思い返す。
佐藤さんは大学生活を「なんでもできる環境」とし、新入生に向けて「だからこそ熱を持って活動している人と出会いやすい。大学生という期間に、興味があることに挑戦してみてほしい」とエールを送った。佐藤さんは今後も執筆活動を続けていくという。
（三好）
