大阪・関西万博のジュニアSDGsキャンプ(サステナドーム)で9月17日、本学学生が、温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」に関する出張授業を行った。
若者・子どもがSDGs(持続可能な開発目標)や環境問題について主体的に考え、行動・態度変容につながるESD(持続可能な開発のための教育)実践の場である体験型プログラムの一環として開催された。
講義を行ったのは、本学経済学部・島田幸司教授が担当する教養ゼミナール「カーボンニュートラル入門」を受講した荒木ひかるさん(国関1)、小毛田慶花さん(国関1)、小林楓さん(国関1)の3人。「大阪万博におけるカーボンニュートラルの取り組み」というテーマで、カーボンニュートラルに関する学びの成果を発表した。
講義を行う小林さん=9月17日、大阪市此花区講義では、「カーボンニュートラルへの取り組みが社会に普及される未来が10年後に来るのか」という問いを基に、二酸化炭素の回収・利活用や、環境配慮型コンクリートについて解説した。
従来のコンクリートは、製造過程で石灰石と様々な材料を燃やして作られるセメントが含まれる。生産されるセメントとその際に排出される二酸化炭素(CO2)の比率が同じであることから、製造の際に大量のCO2を排出すると説明。会場であるサステナドームは、高炉スラグ微粉末を使用した低炭素型コンクリート「ECMコンクリート®」やCO2を固定させるカーボンネガティブコンクリートである「CUCOーSUICOMショット」といった、排出するCO2を削減できる環境配慮型コンクリートで作られていると解説した。
小毛田さんはインタビューに対し、「(教養ゼミナールの)授業全体を通して、身近なものをサステナブル(持続可能)に活用できることを知った」とコメントした。
島田教授(右端)と教養ゼミナールの受講生=9月17日、大阪市此花区(八木)
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