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「長かった、本当に長かった······」 新型コロナで中止の卒業式、5年越しに開催

新型コロナウイルスの影響で中止された、2019年度の本学卒業式と大学院学位授与式が「リユニオン卒業式」として18日、国立京都国際会館(京都市左京区)で5年越しに行われた。

リユニオン卒業式には卒業生・修了生に加え、学長や校友会長、学部・研究科長らも参加した=18日、京都市左京区

19年度の卒業生・修了生約8千人に郵送とメールで招待し、うち約590人が参加した。

式典では仲谷善雄学長による式辞や、卒業生代表によるあいさつがなされた。卒業証書などは当時郵送していたが、仲谷学長から卒業生代表に改めて渡された。

仲谷学長は卒業生代表に卒業証書を手渡した=18日、京都市左京区

仲谷学長は「長かった。この5年半は本当に長かった。今日は今後の人生にエールを送る日だ。リユニオン卒業式が皆さんのさらなる飛躍に向けた一歩を踏み出す機会となれば、うれしい」と、卒業生らに語り掛けた。

卒業生代表挨拶をした丸山悠帆さん(産業社会学部卒業)は、「やはり卒業式が心残りだった」と話す。「大学生活を振り返ると、学びが今に生きていることを実感する。コロナ禍に入社し大変だったが、こうして5年ぶりに仲間と会えてうれしい」

式典のために鹿児島から来た山田有夏さんは、袴を着て参加した。「当時卒業式で袴を着る予定だったが叶わなかった。せっかくの機会だから袴を着て楽しみたいと思った」と笑顔を見せた。山田さんは同じ映像学部を卒業した友人と、5年ぶりの再会を喜んだ。

袴を着てリユニオン卒業式に参加した山田さん=18日、京都市左京区

仲谷学長は20年2月にコメントを発表し、「時期は遅れてしまうが、卒業生・修了生の皆さんと関係者が集う場を設定する」としていた。

(井本、矢野、小林)

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