五穀豊穣を願うずいき祭が、10月1日から4日にかけて北野神社御旅所(京都市中京区)で行われた。地元の農家が育てた野菜で飾り付けられた「ずいき神輿」が安置され、人でにぎわった。
北野神社境内に飾られた瑞饋(ずいき)神輿=10月3日、京都市中京区祭りは平安時代、菅原道真公に奉仕した「西京神人(にしのきょうじにん)」が重陽の節句(旧暦9月9日)に五穀豊穣を感謝し、自ら作った野菜・新穀・果実や草花で飾り付け、道真公の神前に供えたことが始まりと言われており、天皇の勅祭に由来する北野祭とは起源が異なる。
ずいき神輿の欄間などの細工品は、金細工の代わりに西陣織りの型彫り師が作製する「麦わら細工」を使用する。欄間や桂馬など人形細工は毎年地域住民が町の技術を集結して作製する。西之京瑞饋(ずいき)神輿保存会の佐伯農生さんは「ずいき神輿は、地域の皆様とともに作り五穀豊穣の感謝を表した神輿だ」と話す。
佐伯さんは、気軽に参加できる地域の祭りだと紹介し、学生に向け 「ずいき祭りは、地域文化・歴史であり、それを肌で感じてもらいたい」と語った。
(国島)
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