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首都圏で中高一貫教育展開を構想 立命館、提携校・付属校化検討

学校法人立命館は、首都圏で中高一貫教育を展開する検討を始めた。首都圏の既存の中学・高校を提携校や付属校とすることも選択肢として挙がっている。

立命館の広報課は、趣旨について「立命館の(小中高大院)18年の一貫教育の機会を、多くの人に提供したい」と説明。少子化の影響もある中「(生徒の)囲い込みが狙いではない」と否定した。

立命館朱雀キャンパス

立命館は、学園ビジョン「R2030」⽴命館⼀貫教育・附属校チャレンジ・デザインで、初等・中等教育段階、高等教育段階での育成目標を共通化した一貫教育に取り組むことを掲げている。広報課は「立命館の教育理念をご理解いただき、一緒に取り組んでいただける学校があれば、提携校・付属校前提ではなく、あらゆる形での連携を検討したい」としている。

森島朋三理事長は20日、出席した式典の中で「大学は真理を探究するとともに、『新たな価値を創出する場』に大きく変革していくべきと考えている。そのためには、大学だけではなく初等中等教育から一貫した教育理念が必要だ」と強調していた。

立命館は1995年、宇治学園との法人合併で立命館宇治高(京都府)を開校。翌96年には慶祥学園との法人合併で立命館大学慶祥高(北海道、現・立命館慶祥高)を開校した。

2006年には、守山市立守山女子高が守山市から立命館に移管され、立命館守山高を開校。07年までに各校に中学が開校した。

現在では▽立命館中・高(京都府)▽立命館宇治中・高(京都府)▽立命館慶祥中・高(北海道)▽立命館守山中・高(滋賀県)――が付属校となっている。

このほか▽利晶学園大阪立命館中・高(大阪府)▽初芝橋本高(和歌山県)▽育英西中・高(奈良県)▽平安女学院高(京都府)▽岩田高(大分県)――を提携校としている。

(小林)

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