第56回明治神宮野球大会、大学の部の第3日・第3試合、立命館大対明治大が16日、明治神宮野球場(東京都新宿区)で行われ、延長戦にもつれ込む接戦の末、本学は7―2で勝利した。
明治大の先発は、東京六大学春季リーグ最優秀防御率で、プロ野球ドラフト会議でロッテから2位指名を受けた毛利海大だった。
本学の先発は遠藤翔海(産社4)。初回は無失点に抑えるも、2回裏に1死一、三塁から遊ゴロの間に1点を失った。
4回裏、1死二、三塁の危機を迎えたところで、片山正之監督は遠藤から有馬伽久(産社3)へ継投した。相手の犠飛により点差は2点に広がるも、後続を抑えそれ以上の追加点は許さなかった。
毛利の好投により打線が沈黙する中、5回表に西野啓也(産社3)が流れを変える単独本塁打を放ち1点差に迫った。
本塁打を放ち、ガッツポーズをする西野=16日、東京都新宿区1点を追う本学は7回表、1死二、三塁の好機を迎えると、有馬の三塁ゴロの間に三塁走者が生還して同点に追いついた。
7回裏以降、有馬は相手を圧倒する投球を見せる。
2番手で登板し、自責点0の好投を見せた有馬=16日、東京都新宿区9回を終え、試合は2―2のまま延長戦へ。10回表、大会規定により無死一、二塁のタイブレークから、主将・川本大雅(食マネ4)の犠打で相手が失策し、勝ち越しに成功した。
その後1死満塁の好機から川端一正(産社3)が走者一掃となる適時三塁打を放ち3点を追加。さらに相手の失策で1点を追加し、7―2と大きく差を開いた。
適時三塁打を放つ川端=16日、東京都新宿区そして迎えた10回裏、マウンドに立った有馬が3人で抑え試合終了。東京六大学野球秋季リーグ戦全勝優勝の明治大を下し、見事ベスト4へ進出した。
最後の打者を打ち取った有馬=16日、東京都新宿区試合後、片山監督は「失策も四球もゼロでやってきている。いつも通りの野球ができた」とコメント。次回の投手については「元気な投手が4人いるためどう使うかを考える」と話した。
主将の川本はこれまでを振り返り「目標は日本一を掲げているが、1戦1勝で戦うことを心掛けてきた」とコメントした。昨年の春季リーグで10連敗した際には、応援席から心無い言葉を言われることがあったという。「その悔しさから新チームが始まり、結果で恩返しするということを決めて、ここまでやってきた」と語った。
次戦に向けて「目の前の試合を全力で戦って、勝つことが自分たちのやるべきことだ」と話した。
準決勝戦は18日、明治神宮野球場にて行われ、本学は名城大と対戦する。
(八木、松山)
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