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立命館、神宮大会優勝ならず 青学・中西に17三振喫する

第56回明治神宮野球大会、大学の部の決勝、立命館大対青山学院大が19日、明治神宮野球場(東京都新宿区)で行われた。本学は0―4で敗北し、青学大が連覇。本学は初の準優勝で大会を終えた。10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議で中日ドラゴンズから1位指名を受けた青学大の先発・中西聖輝(青学大)に対して打線は沈黙し、17奪三振・完封と苦杯をなめる結果になった。中西は大会記録の18奪三振まであと一つに迫った。

うなだれる遠藤=19日、東京都新宿区

本学の先発・遠藤翔海(産社4)は立ち上がり、1死走者なしの場面から四球で走者を出すものの後続を三振、一飛で抑えた。その後も5回まで7奪三振、無失点の好投を見せた。

先発の遠藤=19日、東京都新宿区

しかし6回表、1死二、三塁のピンチの場面で渡部海(青学大)に本塁打を打たれ3点を先制された。

本塁で渡部を迎える青学大の選手ら=19日、東京都新宿区

7回表からはエース有馬伽久(産社3)がマウンドに上がった。四球や暴投で無死二塁のピンチを迎えると、谷口勇人(青学大)に右前適時打を打たれ1点を失った。

中西は6回まで無安打無得点の投球を続けた。

7回裏には2死走者なしから星野大和(法3)にチーム初安打が出るも、続く角井翔一朗(産社3)が三振に倒れ得点に繋がらなかった。

中西のフォークに空振る角井=19日、東京都新宿区

追いつきたい本学は8回裏、西野啓也(産社3)が右前二塁打を放ち1死二塁のチャンスを作った。片山正之監督は、神野吏輝(産社2)を代打で送るも空振り三振。続く有馬にも築山隆翔(産社2)を代打で送るが空振り三振に倒れた。

二塁打を放ちガッツポーズをする西野=19日、東京都新宿区

そして迎えた9回裏の攻撃、一球を投げるごとに歓声が湧く中、本学は中西に対して三者連続三振を喫し試合終了。

優勝した瞬間、喜びをあらわにする中西=19日、東京都新宿区

マウンド上には青学大の選手による歓喜の輪が広がった。

優勝をが決まり、マウンドに駆け寄る青学大の選手ら=19日、東京都新宿区

試合後、本学を率いた片山監督は青学大の中西について、「バットを振らせてくれなかった。低い球に空振りすることが多かった」と振り返った。準優勝の感想を問われると、「今年が始まった時にはここまで来られるとは想像していなかった。何が足りなかったのか考える」と目に涙を浮かべて語った。

先発の遠藤は「(リーグ戦で)最下位や10連敗も経験した。チャレンジャーという気持ちで臨んだ」と明かした。

青学大の安藤寧則監督は優勝の感想を問われると「この学年は個性豊かだったが、最後は一枚岩になれた。終わりよければすべてよしという気持ち」とコメント。先発の中西については、「一球入魂で思いを込めて投げられていた。集大成として投げられたのでは」と振り返った。

試合終了後、胴上げされる安藤監督=19日、東京都新宿区
準優勝のトロフィーを持ち笑顔を見せる坂下晴翔(産社4)=19日、東京都新宿区

(星野、小牧)

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