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「研究員の希望になれば」 本学研究員が小此木賞受賞 

本学衣笠総合研究機構の専門研究員・今里基さんが、書籍「ライフスタイル移住の社会学―日本から韓国への生活転換の実証研究―」により、第26回現代韓国朝鮮学会賞「小此木賞」を受賞した。

小此木賞は、現代韓国朝鮮の政治・経済・社会・国際関係などの研究に関して1年以内に刊行された、優れた論文または学術図書を執筆した人に贈られる。

書籍は、日本から韓国へ移住した人の調査を通じてライフスタイル移住を促した背景についての研究をまとめたもの。極力わかりやすくまとめることを意識したという。「韓国に留学や就労を考えている人たちの一つの入り口になるのではないか」と著書の魅力を語った。

小此木賞を受賞した今里基さん

インタビュー調査では、対象者の貴重な話でも機微な情報であることから研究データとしての使用を断られることもあった。そうした困難を乗り越えての受賞であり、「受賞が、専門研究員や大学院を目指す人の指標や希望になればうれしい」と話した。

今後は、インタビュー対象者への追跡調査と韓国人が韓国在住の日本人をどのように捉えてきたかの歴史的変遷について研究していくとしている。

(矢野)

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