本学は4月、デザイン・アート学部、デザイン・アート学研究科を開設し、学部生179人、大学院生19人が入学した。同学部のコンセプトやカリキュラムについて本学デザイン・アート学部の中山郁英准教授に話を聞いた。

取材に応じた中山准教授=4月20日、衣笠キャンパス

同学部は美的感性を基盤に、複雑な社会に対応できるデザインやアートの能力を備えたクリエイティブ人材の育成を目的に開設された。「京都のまち全体がラーニングプレイス」をコンセプトの一つに掲げ、企業や自治体など多様なステークホルダー(利害関係者)と協同しながら、学外での実践的な学びを行う。

学部独自の取り組みとして、中山准教授は「プロジェクトの実践」を中心に据えたカリキュラムを挙げる。

同学部には三つの主要な科目群があり、プロジェクトを実践する「Design in Society(DiS)科目群」と、プロジェクトを振り返る「Design Studies(DS)科目群」の二つの科目を往還して学ぶ。その上でプロジェクトをより深めるための知識や技術を「Design Language(DL)科目群」で身に付ける。

こうしたプロジェクト中心の学びを支えるため、講義系の科目は基本的にオンデマンド授業で実施。これについて中山准教授は「時間と場所に固定されることなくプロジェクトに取り組めるようにしている」と説明する。

このような環境整備に加え、2027年4月には新棟の運用が開始される。中山准教授は充光館と新棟の使い分けについて「充光館には研究室があるのが大きな違い。一方で新棟は主に授業や展示など制作の場として使用する」と話した。

中山准教授は同学部の学生に向けて「大学は自分から一歩踏み出す学生を歓迎する場所。たくさんチャレンジや失敗をして何かを学ぶということを大事にしてほしい」とメッセージを送った。

(矢野)