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深刻化する食堂混雑 その現状と対策

衣笠キャンパス・諒友館食堂に向かう行列

食堂の混雑が問題となっている。学友会が全学協議会に向けて実施した全学学生アンケートでは98%の学生が食堂が「混雑している」と回答した。1年間で最も混雑する4月8日~12日の12時台における生協食堂をはじめとする飲食系店舗の1日平均利用者数は、衣笠キャンパスは約4000人、びわこ・くさつキャンパス(BKC)は約5100人、大阪・いばらきキャンパス(OIC)は約1300人となっている。

立命館生活協同組合(生協)は混雑を解消するために、生協電子マネーによるキャッシュレス決済を推進してきた。その結果、レジでの支払い時間は現金決済時に比べ最大で半分まで短縮した。また、生協購買のミールシステム利用対象商品を拡充することで、昼食時の食堂外への利用分散も行ってきた。さらに、大学側もOICに9月に新設された分林記念館1階にランチストリートを移設し、利用分散による食堂の混雑緩和が進んでいる。

生協は今後、衣笠キャンパスでは、利用者が少ない諒友館地階のROSSOをベーカリーカフェへ改装する。また、BKCではユニオンカフェテリアの老朽化をふまえ、全面改装と増席を検討している。

しかし、生協専務理事の酒井克彦さんはこうしたハード面の対策だけでなく、「不要な席取りをしないことや食べ終えたら席を譲るなど学生の意識一つで混雑対策に繋がる」と利用改善を促した。(渥美)

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