起業を目指す生徒・学生が仲谷善雄総長に事業をアピールする「総長PITCH THE FINAL」が10日、朱雀キャンパスで開催された。高校生から大学院生まで7つのチームがそれぞれのアイデアで競い、本学大学院生などで構成された「HHART」(ハート)が総長賞を獲得した。
HHARTは4人の大学院生で構成していて、聴覚障がい者に向けたスポーツ機器の開発を進めている。開発中の機器は、競技中に発生する音の大小をセンサーが感知し、振動に変換することで音情報を体感できる仕組みだ。現在は卓球での導入を目指していて、実現すれば聴覚障がい者の競技能力の向上などが期待される。代表の杉山滉平さん(本学大学院理工学研究科・D1)は「(総長賞の賞品である)オーダーメイド研修を通じて、社会実装までつなげていきたい」と将来を見据えた。
「総長PITCH THE FINAL」は、昨年10月に始動した「立命館・社会起業家支援プラットフォームRIMIX」の一環である。参加者は、昨年11月からソニー株式会社が提供するプログラムを受講し、事業計画を磨き上げてきた。仲谷総長は参加者の今後の成長に期待を寄せて「夢の実現に向けて頑張ってほしい」とエールを送る。