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文学部ゼミナール大会開催 最優秀賞に小路さん

1月22日、文学部ゼミナール大会の本大会が清心館401教室にて開催された。
文学部ゼミナール大会は正課や課外、個人や団体を問わず、文学部生であれば誰でも参加できる成果発表の場であり、文学部生の学術的な発展と交流の2つの目的がある。

本大会では予選会を勝ち抜いた4人が1人15分の研究発表を行い、日本史研究学域日本史学専攻に所属する4回生の小路(しょうじ)水輝さんが最優秀賞に輝いた。

最優秀賞を受賞した小路さん

「まさか自分が選ばれるとは」喜び語る

小路さんは、自身の卒業論文のテーマである「足利義教月次(つきなみ)連歌会と政権構造」についての発表を行った。連歌会とは、一定数の人が一堂に会し五七五と七七を繰り返していくもので、中世に発展した文芸のひとつである。小路さんはこの連歌会に、室町幕府第6代将軍足利義教による政治的な場としての利用痕跡を見出し、足利義教政権と結びつけながら研究内容を述べた。

小路さんは最優秀賞受賞の結果を受け「まさか自分が選ばれるとは思っておらず驚いたが、うれしかった」と笑顔で感想を述べた。
「本大会は予選会のときよりも教室の広さや見ている人の数の規模が大きく、いざ壇上に立って話し始めると緊張と混乱が一気に来た」と自身の発表を振り返った。発表順も最後であったことから、さらに緊張が増したという。
「自分以外の3人の発表もとても面白く、いち聴講者として楽しむことができた。誰が最優秀賞に選ばれてもおかしくない、レベルが高い状況のなかで選んでいただけたのはうれしい」と、改めて受賞を喜んだ。

発表の様子

「自分も見習いたい」「独創性があってよかった」聴講生と審査員の声

聴講に来ていた澤田悠平さん(文3)は「4人とも、研究内容の論点や意義が分かりやすくまとめられていた。来年度から本格的に卒業論文を書く自分にとって、得られたものが大きかった」と語った。

審査員として本大会に参加した、国際文化学域文化芸術専攻の中村忠男教授は「全体的に水準が高いと感じた。4人とも独創性があり、どんな問題意識をもっているかがよく分かった」と所感を述べた。
言語コミュニケーション学域コミュニケーション表現専攻の清田淳子教授は「発表内容が充実していた。上回生はもちろん、下回生にももっと挑戦してほしい」と期待を寄せた。

「無事に大会を開催できて安心した」大会実行委員長のコメント

大会実行委員長を務めた大野新さん(文3)は「緊急事態宣言が発出された状況下でも、感染対策を徹底した上で対面での大会開催ができて安心した。コロナ禍ではあったが、学術振興のための機会を設けることができたことを大変うれしく思う。審査員の先生方をはじめ、今大会の協力をしてくださった皆さんに感謝したい」と述べた。
(坂口)

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