学内で食堂などを運営する立命館生活協同組合は、食堂のメニューの多くを3月3日から値上げすると発表した。値上げ幅は最大60円。物価高騰によるコストアップなどが理由とみられる。

「ライス」は4円〜40円値上げ。「小」は税抜き95円から110円、「中」は115円から140円になる。また「カレーライス中」は290円から330円になる。「小」は20円、「大」は60円引き上げる。
主菜は全品10円値上げ。副菜は、従来110円だったメニューが120円になる。このほか麺類や汁物、デザートも一部メニューを除き値上げとなる。
こうした価格の改定について、生協は声明で「食材はもちろん光熱費や物流費の高騰が続いている」「最低賃金も過去最高の上がり幅となり人件費も上昇を続けている」と背景を説明した。
またコメについては「価格高騰のみならず大学生協で使用を予定している量の確保自体が困難になっている」と苦しい現状を訴えている。
農林水産省が17日発表した、出荷業者と卸売業者間での2024年産コメの相対取引価格は、2024年12月時点で玄米60キログラムあたり2万4665円だった。前年同月比9275円(60%)増で、前月比704円(3%)増。比較可能な1990年以降の過去最高を、4カ月連続で更新した。
コメ価格の高止まりは当面続く見込みで、影響は長引くとみられる。
(小林)