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キャプテン就任によせて 京都サンガF.C.川﨑颯太インタビュー

今季、サッカーのJリーグ1部(明治安田生命J1リーグ)に所属する京都サンガF.C.のキャプテンに本学産業社会学部3回生の川﨑颯太選手が就任した。山梨県出身の川﨑選手は、学校法人立命館、京都サンガF.C.、京セラの3者が核となり推進するスカラーアスリートプロジェクトの対象選手として2017年に京都サンガF.C.U-18に加入。トップチームへ昇格後、プロ2年目の2021年では41試合に出場し、チームをJ1リーグ昇格へと導いた。昨シーズンはU-21の日本代表にも選ばれた川﨑選手。21歳でのキャプテン就任にはクラブ史上最年少となった。

―J1昇格一年目の昨季を振り返って
J2とはかなりレベルが違うと思っていて、正直自分のプレーが通用するかという不安もあったが、開幕戦から堂々と積極的にプレーできた。
通用するプレーを全試合することがすごく難しく、一つ一つの試合のエネルギーも違ったし、怪我もしてしまったり、コンディションを合わせられず集中できなかったりで、全ての試合でインパクトを残すことができなかった。J1リーグは日本で一番レベルの高いサッカーリーグ。
名前が知られた選手が多い中で、名前負けして最初から引いてしまうこともあった。もっとガツガツいけたんじゃないかと思う。

―キャプテン就任への意気込み
高校からずっと京都にお世話になっていて、京都をサッカーで盛り上げたいという気持ちがある中で、キャプテンとしてチームの先頭に立って京都サンガF.C.を引っ張れるのはすごい嬉しい気持ちで幸せなこと。
シーズンが始まってプレッシャーもかかる中で無意識のうちに思い切りのよさが欠けてしまうことがあったが、チームのことに目を向けられるようになったのはキャプテンになってより成長したところだと思う。

―開幕戦を振り返りキャプテン像についてどう考えたか
チームが苦しい時こそ自分が声を出したり、アグレッシブなプレイでチームを引っ張りたい。開幕戦はそれが上手くできなかった。最初から上手くできないのは仕方ないと思う反面、一試合でも早く自分のキャプテン像に近づけるように意識高くやっていきたい。


―今シーズンの目標は?
チームとしてはタイトルを取りに行くこと。去年、自分たちのサッカーでトップリーグに通用できる自信がついた。今年は一試合一試合に結果を求め、本気で勝ちに行きたい。個人では5ゴールと全試合出場。キャプテンとしてチームを引っ張りたい。守備だけではなくて点をとってチームを勝たせたい。

―チームの改善点
京都サンガF.C.は守備で前から激しくボールを奪いに行き、奪ったボールを縦に素早く繋げて点を取りに行くスタイル。今季は自分たちがボールを持った時も守備と同じくらい積極的にボールを受け、前に運ぶことが課題だと思っている。

―アンカーのポジションについて
アンカーは攻撃にも守備にも参加する、前と後ろの選手のつなぎ役となるポジション。ただ真ん中にいるだけではなく、チャンスシーンやカバーリングなどさまざまな場面に参加するため、運動量が必要でゲームを作る能力が求められると思っている。

―自身の成長について
京都サンガF.C.で試合に出ることだけが目標ではない。チームの中でも、自分が一番意識高く、エネルギッシュにサッカーをして、まずは京都サンガF.C.をJ1に定着させ、より上の順位を目指す。ゆくゆくはオリンピックへの出場、海外なども目指していきたい。

―大切にしている言葉
小学生の頃にお世話になったコーチに「颯太、お前が流れを変えろ」と言われたのはずっと心の中に残っている。サッカーは11人でやるスポーツで、1人ではなく全員が勝利のために戦わないといけない。でも自分がチームを勝利に導いてやるという一種のエゴも必要だと思っていて、そういう気持ちにさせてくれたのはそのコーチのおかげ。
ボランチ(アンカー)は試合のバランスをとることだけではなく、相手を崩しに行くようなアグレッシブなプレイが必要だと思っているので、その言葉を大切にプレーしている。

―京都のおすすめスポットは?
サンガスタジアム(サンガスタジアム by KYOCERA、京都府亀岡市)。
ピッチの臨場感や声が響く、日本でも有数の素晴らしいスタジアムの一つだと思っていて、少しでも興味がある人はぜひ見にきてほしい。僕たちもそこで観客を感動させ、熱くさせるサッカーをできれば、それが皆さんの京都での週末の使い方の一つになっていくと思う。魅力的なサッカーをサンガスタジアムでみせて、皆さんに見にきていただけるように頑張っていきたい。

―後輩に向けて
大学は、ただ授業を聞いて課題をこなすだけでも卒業はできてしまう。でもそれだけではもったいない。学歴がもらえるだけになってしまう。周りが携帯を触ったり、講義とは関係ないことをしている中で、それに流されず自分はここで学ぶんだという強い意志で大学に入ってきている初心を忘れずに意識高くやってみてほしい。
履修登録から自分がここに何しにきたかという原点を忘れず、周りに流されず自分は自分として頑張ってほしい。

(聞き手:中村 2月22日)

PLOFILE:川﨑 颯太(かわさき・そうた)

山梨県甲府市出身。立命館宇治高等学校卒業。身長172cm・体重70kg。利き足・右。今季の個人目標は「5ゴールと全試合出場」チームでは「タイトル獲得」を狙う。

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