昨年10月27日から12月3日にかけて元離宮二条城(京都市中京区)にて開催された「NAKED FLOWERS 2023 秋 世界遺産・二条城」には本学池坊いけばな同好会の学生らも作品を出展した。本企画に参加した感想や、いけばなの魅力について会長の古橋育恵さん(産社3)、嶋田早良さん(法1)に聞いた。
今回の二条城の企画について古橋さんは「家元が池坊で、京都の大学に在籍する学生に声を掛けたことがきっかけだった」と話す。今回の企画では7人の学生が数人に分かれて計3作品を制作。見どころは華やかさだという。生け花は二条城内の「秋燈の道」に展示されており、このことも踏まえて古橋さんは「来場者は歩きながら作品を見るので、どの角度から見ても作品がきれいに見えることを心掛けた」と見どころを語った。また嶋田さんも「お花自体が大きいものもあったので、ごちゃごちゃとしないように高低差をつけながら作品を制作した。すぐに目に入るように華やかに仕上げることを意識した」と作品制作を振り返った。
本学池坊いけばな同好会は、普段月に2、3回の頻度で練習をしている。練習の中で先生が言葉にするのは「花の顔を見ること」。「花の顔を見る」というのは、花の正面や花が一番きれいに見える角度を見極めることだといい「先生のこういった指導が今回の作品制作に大いに役立った」と練習を振り返る。
今後の活動について、古橋さんは「現在、部活への昇格申請中なので、来年無事に部活へ昇格することができたら、活動頻度を増やしていきたい」と語る。また、1回生の嶋田さんは「初心者の自分の目標は、先輩たちのようにお免状を取ることなのでこれからも頑張っていきたい」と意気込んだ。
最後に、本学学生に向けて「お花がきれいと感じたり、興味を持っていたらぜひ活動を見に来てほしい。経験者もいるが、初心者も多くアットホームな雰囲気で今回のように大きな企画にも参加できる。立命館大学のいけばな同好会でしかできない貴重な経験をしてほしい」と呼び掛けた。(篠原)