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コロナ禍乗り越え新たな一歩 本学で卒業式開催

2023年度卒業式・大学院学位授与式が20日~22日、本学衣笠キャンパスをはじめとする4キャンパスで行われた。新型コロナウイルスの感染者が国内で確認されてから4年を迎えた今年、コロナ禍で学生生活を送った学部生6811人、大学院生1204人が、新たな一歩を踏み出した。

仲谷学長の言葉に耳を傾ける卒業生ら=21日、京都市北区・衣笠キャンパス

今春卒業を迎えた学生は、入学式や学園祭の中止、オンライン授業など、新型コロナ感染拡大によるさまざまな制約を経験。学生生活の大半をコロナ禍で過ごしてきた。

仲谷善雄学長は、式辞の中で「卒業式は自らの到達点を確認し、次のステージへ光を膨らませる人生の区切りとして大切な一日」とし、卒業生に向けて「不確実な時代であるからこそ、失敗を恐れず新たなことに挑戦し続けてほしい」と激励の言葉をかけた。

卒業生に証書を手渡す仲谷学長=21日、京都市北区

衣笠キャンパスで行われた卒業式では、卒業生を代表して国際関係学部の杉本泰良(たいら)さんが登壇。「多様性の壁を越え、人間としての本質を認識することで他者と分かち合い、一つの考え方では解決できないこの世の中を、共に支え合おう」と学友を鼓舞した。

登壇しあいさつした杉本さん=21日、京都市北区

衣笠キャンパスでは、東側広場・西側広場をはじめ、各所にフォトスポットが設けられ、卒業生たちが友人らと写真を撮る姿が見られた。法学部を卒業し、4月から民間企業に就職するという石村恵里さんは、大学生活は本当にあっという間だったと振り返る。「コロナ禍だったからこそ、友人と教室で対面できたときはとてもうれしかった。徐々に大学生活も元に戻ってきて、楽しい大学生活を送ることができた」と笑顔で語った。

また、春からの新生活に向けて「大学で学んだことを胸に、大変な世の中であるからこそいろいろな人のために貢献できるよう、一生懸命やっていきたい」と意気込んだ。

フォトスポットで写真を撮る石村さん(左から3番目)ら=21日、京都市北区

本学校友会の門川大作会長は卒業式後、本紙の取材に応じ、「本学の校友会は、各都道府県や外国、あるいは分野ごとに大きな役割を果たしている。これから校友会員となる卒業生も絆を作って、社会の課題を解決していく原動力になってほしい」と語った。

また、本学園の森島朋三理事長は「京都で学び、日本を知った卒業生には、世界で活躍する人に、また、起業・スタートアップする人になってほしい。それが『自由と清新』の立命のスピリット(精神)だと思うので、ぜひ頑張ってほしい」と願った。

存心館前で取材に応じた門川会長(左)と森島理事長(右)=21日、京都市北区

(小林、篠原)

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