大津市の大津港で3月8日、第70回びわ湖開きが行われた。暖かな春らしい天気の中、春の訪れを祝うため多くの人が集まった。
午前9時半から開会式が行われ、滋賀県の三日月大造知事は「今年は国スポということで、琵琶湖に注目の集まる一年になると思います」「昨年、世界湖沼の日を8月27日とすることが国連で議決された。琵琶湖湖水と共にある私たちの暮らしを、これからも大切にしていただけたらと思います」と話した。

びわ湖開きとともに「BIWAKOモニュメント」の披露セレモニーも行われた。大津中央ロータリークラブの宇田毅会長を中心に、来賓者が横一列に並びテープカットを行った。

遊覧船「ミシガン」の1日船長任命式が行われた。今年、1日船長に任命されたのは、NHK連続テレビ小説「おむすび」に出演する妃海風(ひなみふう)さん。あいさつでは「びわ湖には幼い頃から、行事がある際に行っていて、私にとってわくわくする場所です。そんな琵琶湖で1日船長になれたことをとても光栄に感じています」と話した。

閉会式終了後、妃海さんらが観光船「ミシガン」に乗船し、湖上パレードが行われた。大津港の沖合にあるびわこ花噴水では、ミシガン出港と帰港のタイミングで特別にびわ湖開きを示す放水がされた。

船内では、全登壇者による、湖上安全祈願が行われた。その後、妃海さんらが「春の扉を開く」という意味が込められた長さ約1メートル70センチの「黄金の鍵」を観光シーズンの安全を祈り、琵琶湖に投げ入れた。

妃海さんは「前日は、1日船長ということで責任を感じていましたが、当日になると皆様が支えてくださったおかげで、ただただ楽しい時間を過ごすことができました」と笑顔で話した。


(今井)