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【社説】批評家から協力者へ

今や私たちが生活するうえで、インターネットはなくてはならない存在となっている。特に新型コロナウイルスの感染拡大を受け、Web授業やリモートワーク、オンライン飲み会など、私たちの暮らしの軸が、対面形式からオンラインに移行した。
このような中、SNSの使い方に関しての問題が浮き彫りになりつつある。Web授業が導入された本学では今学期に入って、学生が講義資料を無断でSNSに掲載した例や、授業や教員に対する感想をSNSに投稿し、問題になったケースがいくつも見られている。
講義資料は教員の目に触れることなくスクリーンショットで保存ができ、Zoomの招待状やオンデマンドの動画はURL1つで管理することが可能である。これらの、ワンクリックで瞬時に拡散できてしまう容易さこそ、落とし穴である。言うまでもなく、無断で講義資料をSNS上にアップロードすることは著作権侵害になりかねない。
また、授業とは別の場所において授業や教員に一方的に文句を言うことは、陰口と区別できようか。新型コロナウイルスの感染拡大は私たち学生にとって異例な事態であるが、同時に教員にとっても前代未聞の出来事であることには違いない。大学や教員に真摯な対応が求められると共に、学生には積極的に大学からのアンケートに答え、問題を発見したときやその改善策を考えたときは担当教員にメールを送るなど、批評家としてではなく協力者としてできることがたくさんある。逃れられない事態を乗り越えるためには、学生と教員が相互に対話し、目の前の問題に向き合う姿勢が必要である。
情報を共有したり、不安や孤独を回避したりする場として、SNSは非常に役に立つ。一方で、その記録性や匿名性、公開性といった特徴は、時に危険なものとなる。「何を当たり前のことを言っているのか」と思われるかもしれない。しかし、現に世間や学内でSNSが絡んだ様々な問題が発生していることが、否定できないのだ。
授業は、学生と教員の信頼関係によって成立するものである。自身の言動に責任を持ち、文句ではなく意見を言えるようにしよう。

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