本学学友会の学園祭実行委員会がこのほど、学園祭運動総括をまとめ、学園祭の来場者が約4万2千人に上ったことが分かった。3キャンパスの祭典で、それぞれ来場者数が1万人を超え、過去最大規模となった。
各祭典での来場者数は、▽OIC祭典(昨年11月10日)に1万705人(前年度比1820人増)▽衣笠祭典(同24日)に1万5635人(同942人増)▽BKC祭典(昨年12月1日)に1万6137人(同5051人増)。

BKC祭典では家族連れも多く見られた。BKC祭典の参加者の大幅増加について実行委は、キャンパス構内に臨時の駐車場区画を整備し、車両での来場を許可したことが理由だとみている。
BKC祭典では例年、車両での来場が多く見受けられ、無断駐車や路上駐車が後を絶たないという課題があった。今年は、構内の第一駐車場を開放したほか、第1グラウンドと第3グラウンドを臨時の駐車場として整備し、開放した。収容台数は約1千台を確保した。
実行委は所感の中で、「小さな子どもがいる家族連れや身体の不自由な人をはじめとした、車を必要とする人々の受け入れを強化できた」と評価している。

一方で課題も浮き彫りになった。BKC祭典当日、プロタレント企画終了後から花火企画終了間際にかけて、退場車両の大規模な渋滞が発生した。第一駐車場から退場するまでの時間は、1時間超に及んでいたという。
▽プロタレント企画終了に伴い多くの来場者が一斉に退場したこと▽備え付けの精算機では回転率が悪かったこと▽東門前の信号機のサイクルが休日設定で、青時間が短かったこと――などが原因とみている。
実行委は、次年度も車両来場を受け入れる場合「事前に駐車料金を回収できるシステムの導入や、信号の点灯時間の調整など、総合的な改善が必要だ」との認識を示した。
また、BKC祭典当日にスタッフ2人の体調不良者が確認され、うち1人が救急搬送されたことも分かった。実行委は、個人当たりの負担が大きく、寒さにより体力を奪われやすいとして、負担が集中しないよう体調管理を徹底する必要性に言及した。
(小林)
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