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20歳未満の飲酒問題、根深く 「健康リスクの知識付けて」

大人に求められる酒の飲み方

葉石さんが、飲酒に関する知識を付けるよう呼び掛けるのは、20歳未満の人だけではない。

飲酒のきっかけに、先輩や同級生・友人からの誘いが多いと説明した上で「リスクに対する知識を皆が持っていれば、(20歳未満に)飲ませようとはしないのではないか」と指摘。「知識を得ることでアルコール問題も防ぐことができる」とし、飲み方についても知識を付けるよう呼び掛ける。

葉石さんは、飲酒に慣れていない人に対し、急激な血中アルコール濃度の上昇につながることから、空腹時に飲酒しないよう呼び掛ける。また、葉石さんは飲み放題の利用を避けるよう呼び掛けている。飲み放題を利用すると、自身の適量を超えて飲もうとしてしまう傾向があると紹介。血中アルコール濃度を急激に上げないよう、おつまみを食べながら飲む、飲酒の合間に水を飲むなどし、ゆっくりとしたペースの飲み方を推奨する。

葉石さんがストロング系チューハイとして挙げる「-196℃ ストロングゼロ」=3月8日午後

飲む酒の種類については「最初に何を飲むかが大事」と強調。低アルコール濃度、またはノンアルコールのものから飲んでいくよう勧める。飲み始めはノンアルコール飲料を、次にビールやハイボールなどを、その後日本酒などを飲むよう勧める葉石さん。空腹の状態で、急に日本酒や焼酎、ワインなどアルコール度数の高いものを飲まない方が好ましいという。

また「ストロング系」と呼ばれるアルコール度数9%程度の缶チューハイについて、「危険な飲み物だ」とその危険性を指摘する。ジュースのように口当たりが良く飲みやすい反面、アルコール度数が高く健康リスクが大きい点を指摘。アサヒビールがストロング系チューハイを今後発売しない方針を示したことに触れ、大手メーカーがノンアルコール飲料の開発をしたり、アルコール度数の低いビールを作ったりと、社会的に健康へのリスクを考慮する動きがあると紹介する。

「(飲酒に対する)世間の目は今後、たばこと同様に厳しくなっていくだろう」と考える葉石さん。「お酒は人生を豊かにしてくれるエッセンス。それを毒にするか薬にするかはその人の飲み方次第だ」とし、良い面、悪い面をきちんと理解するのが大切だと呼び掛ける。「お酒にはリスクがあることを頭の片隅で考え、お酒を適量で楽しんでほしい」と思いを語った。

(小林)

 

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