衣笠キャンパスの平井嘉一郎記念図書館は2016年の開館から今年で5周年を迎える。学習者や研究者の新たなニーズに応えるため、旧衣笠図書館から改築されたもので、年間延べ80万人が利用している。
開館に伴い、図書館では多彩な設備の拡充が行われた。本を持ち通過するだけで自動で貸出できる「カシダスゲート」の設置や、研究発表を行う「セミナールーム」の整備がなされた。図書館利用支援課の小中啓司さんによると、図書館の入館者・貸出冊数が減少するなか、それぞれ開館初年度に10〜20%増加したという。
また4月1日からは、図書館への感謝のメッセージや5年間を振り返る展示物を公開するなど、開館5周年を祝した記念企画を開催している。企画担当の小田千景さんは「開館に協力した寄付者に感謝を伝え、学生の学びに対する志を共有したい」と語った。(冨吉)