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全日本学生落語選手権で岐阜市長賞獲得 1年ぶりのお客さん

賞状を手にほほ笑む「立命亭鯛團」こと芝田さん

立命館大学落語研究会(立命落研)に所属する立命亭鯛團(りつめいてい・だいまる)こと芝田純平さん(文4)が、2月21日に長良川国際会議場(岐阜市)で行われた全日本学生落語選手権「策伝大賞」決勝にて第3位にあたる岐阜市長賞を獲得した。披露したのは上方落語の演目である「かぜうどん」で、大会規定の持ち時間に合わせて自身で編集を加えた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今大会の予選会は映像審査での実施。立命落研は昨春より観客入りの寄席が行えておらず、芝田さんがお客さんの前で落語を披露するのは、前回大会の予選会以来、実に1年ぶりであった。

「(観客入りで)一度も試せる場がなかったので、例年より孤独な戦いでした。しかし部員やOB、家族による遠くからの応援と期待のおかげで、緊張せずいつも通りにできました。審査員の桂文枝師匠に全体的に良かったと言ってもらえたのはうれしかったです」と決勝を振り返り、結果については「3位からの発表なので、最初に呼ばれたぶん一瞬がっかりはしました。でも、お客さんの前で落語をできたことが一番楽しかったです。嬉しいです、3位」と笑顔で語った。

立命落研は動画投稿サイトにてオンライン寄席を行うなど、コロナ禍でも活動を模索してきた。「やっぱりお客さんがいてくれたほうが、話していてもノリに乗っていけます。落語の前に『枕』というフリートークをするんですけど、『枕』には当日のお客さんに合わせた『枕』というのがあります。そこがオンラインでは厳しかったです」と語る。

大学では落語の研究もしている芝田さん。立命落研の今後については「公演の設営や1年間の流れなど、落語研究会としてすべきことを後輩にきっちり伝えられていないが、こうしてコロナ禍でもオンラインで寄席を続けています。立命落研は永久に不滅です」と話した。(松尾)

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