2015.4.1 紙面より
合言葉は「湖国からJへ」。数多くのプロサッカー選手を輩出しながらもJリーグ空白地帯が続く滋賀県には地元が支えるクラブ、レイジェンド滋賀FCが存在する。
月曜日を除く平日夜、練習場には仕事や学校を終えた選手たちが集う。活動資金や時間も限られる中、選手・スタッフ全員が本気でサッカーに取り組んでいる。
現在、関西リーグ1部で戦うレイジェンド。今月11日に開幕する今季では、J3参入への必須条件で、アマチュア最高峰の日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す。
そんな状況下で、チームに不可欠なのがサポーターたちだ。キャプテンのDF石橋勇二は「まだアマなのに横断幕を掲げて応援してくれるようなサポーターの存在はありがたい。その人たちのためにもことしこそ昇格を」と意気込む。=敬称略 (阪田裕介)
そして今季から指揮を執るのは選手としては日本代表、指導者としては過去に3チームをJFLに昇格させてきた戸塚哲也だ。
指揮官は「昇格だけを目標にはしたくない。もっと上を目指さないと」と言い切る。さらには「一人一人のスキルをJリーグレベルへ底上げすることが必要。そしてどうしたら勝てるのかという、頭で身体が動くサッカーを選手たちには求めたい」と強調した。
レイジェンドは地元に支えられるチームだ。拠点のビッグレイクがある守山市を含め、県内各企業や団体がスポンサーとして参加。さらには地元各校との連携も進む。立命館大とはインターンシップ(就業体験)の受け入れや、スポーツ健康科学部の小沢ゼミとの交流などが続いている。