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Withコロナの留学 現在と今後

Withコロナの流れとともに各国への渡航が再開されるなか、本学の留学プログラムも従来の姿を取り戻しつつある。留学プログラムの現状と今後について、本学国際課の村上陽一郎さんと花村大輔さんに話を聞いた。

海外留学の支援や国際学生の受け入れ支援、国際交流イベントの企画などに取り組む国際教育センター。2019年度以降、新型コロナウイルスの影響により世界各地で水際措置が取られたことでそもそも海外に行くことができず、海外留学の募集や催行が相次いで中止となるなか、2021年度の長期留学への志願者数はコロナ禍以前から半数ほどに減少したという。村上さんは「半年後や1年後には状況が大きく好転しているかもしれないため、留学の広報や募集はするべきかもしれない。でも期待だけさせてしまう結果になるかもしれない。どうなるかは本当に誰にもわからない。このような非常に悩ましい状況だった」と当時を振り返る。

その後Withコロナの風潮とともに各国への渡航制限が緩和された昨年度。短期プログラムは未だ中止のものが過半数を占める一方で、交換留学などの中長期プログラムは一部を除いて渡航を再開した。現地に渡航した学生は現地での生活を通して授業内外問わず貴重な経験ができているといい、村上さんは「コロナ禍で世界各地の状況は以前とは変化していると思われるが、それでも、実際に現地に行って得られる経験に対する価値や意義の感じ方は、今も変わっていない」と推測する。

またコロナ禍で新たな留学のかたちとして増加したオンライン留学。本学でも2022年度は中国への交換留学で利用されたが、「留学」の学籍でありながら本学の授業も10単位まで取得できる特例措置がとられた。

実際に参加した学生からは、授業外の経験が得られないことへの物足りなさを惜しむ声や時差に対応する苦労の声も挙がったという。しかしその一方で、昨年度の交換留学プログラムで中国・北京大学のオンライン授業を受けた増田佳純さん(国関4)は「オンライン留学でも授業の質としては現地渡航の留学とそれほど変わらないと感じた。日本でバイトやサークルなどと両立しながら授業を受けられるため、時間を有効活用して留学できている気分で、オンライン留学はする前と比べるとより支持している」とそのメリットを語る。

さらに村上さんは、留学での経験内容や費用の面からオンライン留学・渡航留学両方のメリット・デメリットを挙げたうえで「留学の獲得目標を前提に、その実現方法として渡航もあればオンラインもある、場合によっては、留学前後の学習だけオンラインで行うハイブリッドもある、というように、あくまでより良い留学機会を創出する方法のひとつとして考えることが重要だと思っている」とその可能性を示唆する。

最後に村上さんと花村さんは学生に向けて「少しでも留学に興味がある、異文化に触れてみたいなどの気持ちがあるのであれば、是非、具体的に行動してほしい。一度行動してみたら、色々とイメージが沸くようになり、自分がどれくらい留学に興味があるかという気持ちの整理も進むと思う。何から調べたら良いのか分からない、調べてみたけど決められないといった場合でも、国際教育センターに相談できるため、遠慮なく相談してほしい」とメッセージを送った。(下田)

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