本学の中村俊貴さん(国関2)と西村夏海さん(国関2)が、学生団体「Student Charity For Ukraine」でウクライナに冬服・防寒具を届ける支援プロジェクトを実施した。
昨年10月、中村さんと西村さんは日本財団ボランティアセンターの学生ボランティア派遣プログラム「The Volunteer Program For Ukraine」に参加。およそ2週間、オーストリアとポーランドで炊き出しなどのボランティア活動を行った。テレビやインターネットなどでウクライナ侵攻の様子を知り「自分に何かできないか」と思ったことから、参加を決意したという。当時を振り返って、中村さんは「2週間という短い期間のボランティアだったうえに、現地の言語を話せなかったので、自分にできることは限られていた。自分に何ができるのか悩んだ」と苦労を述べる。
その後日本に帰国した中村さんと西村さんは、同じくボランティアに参加したメンバーとともに学生団体「Student Charity for Ukraine」を設立し、ウクライナに冬服・防寒具を届ける支援プロジェクトを企画した。立命館生活協同組合(以下、立命館生協)などの協力のもと、およそ2000着の服が集まったという。冬服・防寒具を送った意図として、西村さんは「ウクライナでは暖房器具や防寒具が足りていない」ことを挙げ「ウクライナの冬はとても寒いため、ウクライナのみなさんが厳しい冬を乗り越えられるよう、ボランティアから帰国しても何か継続的な支援をしたいと思った」とその思いを語る。
現在は現地のNPO団体を経由して、衣服がウクライナに到着したという本プロジェクト。プロジェクトを振り返り、西村さんは「現地の団体や立命館生協、衣服を提供してくださった方々など多くの支援があってここまでできた。衣服も思ったよりも集まってとても感動していて、感謝しています」と述べ、中村さんは「やりたいことがあったら一歩踏み出すことが大切だと学んだ。みなさんも恐れずに挑戦してほしい」と学生にメッセージを送った。(下田)