関西学生野球連盟春季リーグの最終節、立命館大対同志社大の第2回戦が22日にわかさスタジアム京都(京都市右京区)で行われ、本学が2対0で勝利した。主将宮崎竜成(経営4)の2ランが決勝打となり、本学は最終節で勝ち点を今季初めてつかみ取った。
最終戦の先発を任されたのは長屋竣大(産社2)。最速152キロの直球と130キロ台の変化球を織り交ぜ、8回を無失点被安打2本と好投球。未来のエースは先発としての役割を見事に果たし、試合を作って味方打線からの援護を待った。
試合が動いたのは8回の裏。この回先頭の代打山縣直人(経営4)が右前安打で出塁すると、続く神先恵都(産社4)が犠打で走者を2塁に送って一死2塁の好機を作る。ここで打席に立った主将の宮崎は、今日の試合ここまで2安打と好調ぶりを見せていた。
初球だった。宮崎が描いた大きな放物線に球場内は一瞬にして沈黙。白球がライトスタンドを越えて場外に消えたのを確認すると、大歓声に変わった。頼れる主将の一振りで、8回の裏に本学は強力な2点の先制点を獲得した。
9回のマウンドには、先発の長屋と同じく2回生の荒井豪太(産社2)が継投で入った。先頭打者を三振に仕留めると、後続の2人の打者を凡打に打ち取って試合を締めた。主将の一振りと2回生投手2人の熱投が光り、本学は2対0で勝利した。今季ここまで勝ち点なしと苦しい状況にあった本学。最終節で現在首位の同志社大から勝ち点をつかみ取った。
宮崎の本塁打について後藤昇監督は「辛抱して起用した甲斐がありました。最後に出たので、ああ、良かったなぁ」と笑顔を見せた。8回無失点の長屋の投球については「よく投げてくれました。前日の秋山が同志社打線をフラフラになるくらい抑え込んでくれたので、それが効いたのかなと思う」と話した。選手に向けては「元々は優勝を狙えるチームだと思っています。ここで建て直せたのは選手の力、成長だと思います」とした。(文責・松尾想平、写真・鈴木棟登)
立同戦が終わって思うこと。私は試合をみていた。近大、関大、関学戦で勝ち点を奪われた試合を。あの時がっかりした選手をみて辛かった。相手チームの「あの歓声、ベンチから飛び出して喜ぶ姿」。選手たちが味わった敗北感、屈辱感はどんなものだったのだろうか。同志社は勢いにのっているチーム。でも皆さん頑張りましたね。宮崎さん、選手の皆さん、うれしかったです。試合後、整列した皆さんへの「鳴りやまない拍手」。多くの人が、どんな時でも野球部を支えていることを感じました。