立命館大学は5月29日「立命館大学緊急学生支援金」についての詳細を発表した。この支援策は総額25億円の「新型コロナウイルス禍に対する学びの緊急支援」の一環であり、新型コロナウイルスの影響でアルバイト就労ができなくなったり、家計が急変したりした学生へのものである。対象者には月額3万円×3ヶ月分の9万円が一括給付され、本学在籍者の10%程度が採用される見込みだ。
受給には、新型コロナウイルス禍で、申請者本人が、アルバイト就労ができない、または、就労時間が減少したことによって、アルバイト収入が大幅に減少したことと、新型コロナウイルス禍の中で家計が急変し、仕送りが大幅に減少したことの両方またはいずれかの要件を満たさなければならない。
アルバイト就労の急変については、2019年11月~2020年1月の中から、任意の1か月を選び、その月に受け取ったアルバイト収入額が分かる書面のデータと、急変後の金額として 2020年4月に受け取ったアルバイト収入額が分かる書面のデータの2点が必要となる。
仕送り額の急変については、2020 年1月~3月の中から、任意の1か月を選び、その月の仕送り額が分かる通帳などの急変前の金額の証明書類のデータ。そして 2020年4月の仕送り額が分かる通帳などの急変後の金額の証明書類のデータの2点が必要となる。2020年4月入学者など、証明書類が無い場合は、3月末時点での予定額と、4月の金額またはその見込みを記入し、減額の状況についての説明をすれば申請可能だ。
受給希望者は6月8日~16日23時59分まで、Web上の申請フォームから申請することができる。申請フォームで必要書類の添付や、必要事項、振込先口座の入力を行う。口座は日本国内の金融機関の普通口座で、学生本人もしくは保証人名義に限定される。申請後、資格を満たす者の中からアルバイト収入や仕送りの減額の状況に基づき、証明書類や申請理由も含めて採否を判定。予算の範囲内で給付対象者が決定される。採否はmanaba+Rでの通知と給付金振込で行われ、6月末までに完了する予定だ。
本学は迅速な支給処理を行うため、申請条件や採否に関する個別の問い合わせには、原則として回答できないとしている。申請前に、別途掲載されているFAQにて、不明な点を確認するよう呼びかけている。(石井)
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