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本学総合型選抜 2023年度入試よりAI学習システムの活用開始

本学は3月29日、2023年度入試(2023年4月入学)から、AI学習システム「atama+(アタマプラス)」を総合型選抜に活用することを発表した。atama+は、AIを用いて一人ひとりに個別最適化した学習を提供するシステム。本入試は、本学が2020年にatama plus株式会社と設立した「新しい高大接続と入試の在り方を考える共同研究会」の研究成果から創出されたもの。

本研究会では「(本学園)附属校⽣の学内推薦合格後の基礎学⼒定着モデル構築」、「オンライン⼊試のプラットフォームの開発」、および「学習歴を踏まえた新たな⼊試企画の検討」をテーマに、2020年からatama plus株式会社と共同で研究が行われてきた。附属校⽣の基礎学⼒定着については、2021年から、附属高校の内部進学コースで実際にatama+が活用されており、オンライン入試のプラットフォームの開発は現在も継続中だという。

本入試は、学習歴を踏まえた新たな⼊試企画の検討をテーマに誕生。従来学科試験を課さない入試では、⾼校での履修状況が選考に⽤いられたが、必ずしも履修が修得に結びついていない現状があった。また、大学進学後に必要となる基礎学⼒の水準は、科⽬レベル(例:数学I、数学A等)ではなく単元レベル(例:二次関数、確率等)で重視され、それらの単元は学部ごとに異なるという。そこで本学は2023年度より「学部指定単元AI学習プログラム(UNITE Program)」を総合型選抜に導入することを決定。本プログラムでatama+を活用し、各学部が指定する科目の単元を学習・修得することが、総合型選抜への出願要件のひとつとなる。なお、UNITE Programでの学習結果は入試の合否には影響しない。

2023年度入試のUNITE Programで対象となる科目は、数学(数学Ⅰ、数学A、数学Ⅱ、数学B)。学部の専門分野を学習するために数学的素養が必要となる、経済学部・スポーツ健康科学部・食マネジメント学部で導入され、合格者を対象に、atama+を用いた入学前教育も実施する予定だという。

今後の展望について、本学入学センターの藤川栞さんは「他の入試方式や他学部、他の科目への導入を推進していく予定。この入試は、学部での学びでリーダーシップを発揮し、数学的素養、データリテラシーを持つ学生の入学を求めている。多様な学生が応募してくれたらうれしい」と語った。(下田)

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