全国職域学生かるた大会が3月30日、関東第一高等学校(東京都江戸川区)で行われた。昨年準優勝だった本学かるた会Aチームは、A級の部で11年ぶりに優勝し栄光をつかんだ。

同チームの代表を務めた島村花さん(文3)は、「どんなに有利な展開でも気を抜かずに、勝ちが決まる瞬間まで戦い抜くことを意識していた」と話す。
オーダーを決める時点から、相手チームの特徴や自分たちのプレースタイルを意識しながら作戦を妥協することなく考えていたという。「目の前の1試合1試合を大切にしよう」とチームで話し意識し合った。
試合は1チーム5人で対戦。予選では3人以上勝ったチームが勝ち点1を獲得する。勝ち点によって予選の順位が決定され、上位2チームが決勝戦に進出することができる。
同チームは予選を勝ち抜き、決勝戦では同大会4連覇中の東京大Aチームと対戦。昨年の同大会では、決勝戦で東京大に敗れ準優勝に終わった。「悔しい思いをしていたのでリベンジの気持ちもあり、よりチーム全員の気持ちが高まっていた」と島村さんは振り返る。
決勝戦は手に汗を握る展開となった。中盤に両チームとも1勝し、残りの3組では接戦が繰り広げられた。その後、場に残り3枚の時点で同チームは2勝を挙げ、残り1勝で優勝という局面を迎えた。
島村さんは先に試合を終え、チームメイトの試合を見守っていた。「札が読まれて立命館大の3勝目が決まった瞬間は今でも鮮明に覚えている」と話す。悲願の優勝を手にした瞬間だった。
「全員の『優勝したい』という強い思いが力を発揮させてくれた」。その強い思いの背景には昨年の悔しさや、立命館大の名を背負って戦っているという責任感などがあったという。
「次なる目標は大会連覇なので、目標に向けてまた練習に励んでいきたい」と未来を見据える。同大会の優勝メンバーは、来年も現役生としてチームに残るメンバーが大半だという。
今回の経験を生かし、レベルアップしたチームづくりに意欲をみせた。
(吉江)