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経済学部寺脇ゼミ 「ヨシ製ストロー」普及可能性を調査 

立命館大学経済学部の寺脇拓教授とゼミ生は、昨年8月から琵琶湖に生育するヨシを材料にしたストローを製作し、そのストローに対して人々が支払っても良いと思う金額(支払意思額)を計測する取り組みを行った。今回の取り組みで集められたデータは、ヨシストローの商品化を試みている企業を後押しする情報になると考えられる。

普及可能性が研究されたヨシ製のストロー

寺脇ゼミでは、昨年5月にびわこ・くさつキャンパスで紙ストローの支払意思額の調査を実施。その調査では紙ストローの支払意思額は約13円であったが、欠点とされる耐久性が改善されれば、その額は約50円に上るという調査結果となった。そこで、紙に代わる天然植物由来の素材として、琵琶湖のヨシを材料としたヨシストローに注目し、実証実験を通してその普及可能性を探った。実証実験では滋賀県内のカフェなどで飲み物とともにヨシストローを提供し、ストローや容器の材質に応じた支払意思額を算出。その結果、プラスチック、紙、ヨシストローの内、強度面や口当たりについてヨシが最も高く評価され、支払意思額についてもプラスチックストローのドリンクとヨシストローのドリンクの価格差が48円までであれば、人々はヨシストロー付きのドリンクを選択することが示された。

天然素材であるヨシストローの普及は、新たなヨシの成長を促すなどびわ湖の環境保全にもつながる。地域の環境保全と経済活動を推進させるヨシストローの普及拡大が期待される。(神野)

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