文部科学省が発表した「令和4(2022)年度科学研究費助成事業(科研費)の配分」にて、本学は採択件数・配分額ともに過去最高を更新し、西日本私立大学1位を獲得した。科研費とは、人文・社会科学から自然科学にわたる全分野の学術研究の発展を目的に、独創的・先駆的な研究に対して国が助成を行う競争的研究資金である。
本学研究部の野口義文事務部長は今回の結果の要因として「研究者に対する支援の充実」「本学が築き上げてきた文化」「総長や理事長の研究に対する姿勢」の3点を挙げる。本学では、研究部・リサーチオフィスが科研費獲得などに向けた支援を研究者一人ひとりに対して行うと同時に、産学官連携の窓口として企業等と研究者をつなげている。研究部によるこの「両輪」の支援のほか、総長・理事長などの学園トップを中心に、学園全体で研究環境の整備や科研費に対するモチベーションの醸成に取り組んできたことが、今回の結果につながったという。
最後に野口事務部長は、学生に向けて「現在、そしてこれからもしばらくは混とんとした世の中が続くと思う。このような状況下では『意志あるところに道は開ける』という言葉で表されるように、強い意志をもって何かに取り組まなければものにならない。その『何か』を見つけるため、学生の皆さんには日常の些細な物事に関心を持って、探究心を深めていってもらいたい」と呼びかけた。(下田、小野)