立命館大学は6月29日、「With コロナ社会提案公募研究プログラム-Visionaries for the New Normal-」として、教員に対し新型コロナウイルスの感染拡大に関する研究を募集、予算総額2000万円の助成金を交付することを発表した。
本プログラムは、「Withコロナ社会における課題解決、価値創造に貢献する多様な研究を推進し、研究大学として社会への貢献を行う」とされ、2020年度限りの実施となる。
助成対象の研究テーマは、感染症の感染防止対策から、文化・経済・倫理規範社会に与える影響まで多様に想定されている(具体的な研究例は下図参照)。
申請資格を持つのは、立命館大学の教授、准教授、専任講師、任期制教員(教授・准教授・講師・助教)、特任助教、初任助教、特別契約教員(教授・准教授)、特別招聘教員(教授・准教授)、特別招聘研究教員(教授・准教授)、研究教員(教授・准教授・助教)、専門研究員、初任研究員、研究院の個人またはそれらで構成されるグループであり、国内外の他の研究機関の教員がグループに加わることも可能とされている。
研究費については、1研究課題につき50万円から最大200万円までを助成する。研究経費の使途は、旅費(国外・国内)、図書資料費、機器備品費、アルバイト等謝金、消耗品費、印刷・製本費など、研究計画の遂行に必要となる経費および研究成果の取りまとめに必要な経費が対象だ。研究経費の執行管理は本学研究部各リサーチオフィスが行う。研究支援対象期間は2020年9月~2021年3月末日で、実施期間の終了後には研究成果報告書の提出が求められる。
本学研究担当副学長の松原洋子教授は本プログラムの紹介動画で、「このプロジェクトは、Withコロナ社会といわれる現在、立命館大学の知性と技術を結集して課題解決に取り組むものです。若手からベテランまで応募しやすい形になっています。皆さんの応募を心よりお待ちしています」とコメントしている。
助成金の応募締め切りは7月22日。審査基準・申請方法などの詳細は、本学研究部ホームページに掲載されている「募集要項・Web申請方法」から確認できる。(堀ノ内)