2019年度開始と共に、衣笠キャンパス・以学館が大規模リニューアルした。このリニューアルは2018年度の産業社会学部のカリキュラム改革に伴うものであり、「学びの環境を変えるために、まずは施設から変えていく」という理念のもとで行われた。
以下で新たに開設された施設を紹介する。
Creative Lab.2(地下1階)
かつての以学館には、学部棟であるのにもかかわらず、学生の学習スペースを確保できていないという問題があった。実際、PCラウンジが騒がしくて勉強ができないなどで以学館から離れて図書館に行く学生がいたという。新しくなった以学館では、以前より私語に厳しい部屋を設け学生が自習をしやすいスペースが開かれている。
Project Lab.1(地下1階)
かつては限られた学生のみしか使えない場所が多く存在し、「同じ学費を払っている学生同士で学習環境に差がある」という声があがっていた。これにより、社会調査士課程を履修する学生のみが使える「社会調査士ルーム」や、一部のゼミ生が占領して使用していた教室は廃止され、全ての学生が予約して使用することが可能の施設が増設された。
さんしゃイノベーションコモンズ(2階)
施設改革に至るまでには、教職員だけではなく、学生の声も取り入れられた。昨年秋には一部の学生が参加した本改革についてのワークショップが行われ、西園寺奨学金授賞者の懇親会の中でも改革にあたっての意見交換が行われた。さんしゃイノベーションコモンズの床の緑色には、学生の「緑色が落ち着く」という意見を取り入れられている。
Project Lab.2(2階)
他のゼミの様子や研究内容が見えないという課題に対応して、学びの幅を拡大するために、改革を通して以学館の「見える化」が図られた。Project Lab.2は外から授業や議論の様子が覗える。さんしゃイノベーションコモンズは、一つひとつのテーブルの間に壁などの区切りはないため、隣でどのような議論がなされているかがわかり、低回生がゼミ選択をする際の参考にもなる。
Visual Lab.2(2階)
Academic Studio(2階)
クラス・ゼミ用ロッカー(2階)
なお、各施設の予約は5月中旬よりmanaba+Rの産業社会学部専用のページ上で開始された。使用時以外に施錠されている施設に関しては、使用を許可された学生が学生証を扉付近の読み取り部にスキャンすると解錠されるという仕組みになっている。産業社会部の学生には、ぜひこの新しくなった以学館を有効活用して、今まで以上の学びに繋げてほしい。(堀ノ内)