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立命館大教授が共同開発 有機農法を利用した清酒発売

競走馬のふんを活用した米からつくられる「勝利馬」

本学生命科学部の久保幹教授が代表理事を務める「一般社団法人SOFIX農業推進機構」は、小西酒造株式会社と清酒「勝利馬」を共同開発した。オンライン予約は6月1日、出荷は6月7日より開始されている。

本品は本学と同機構が開発した土壌肥沃度指標技術であるSOFIXを活用しており、競走馬のふんで作られた堆肥から栽培した米を使用している。本品の発売に際し、SOFIXの詳細について久保教授に話を聞いた。

SOFIXは有機物と微生物を調和させる技術であり、微生物の働きに重きをおいた有機農法の推進を目的としている。現在、日本での有機農法の割合は0.4%と世界的に見て低く、輸出規定を満たさない場合が多い。また山から水田に至る自然循環の悪化などを克服することも目指し開発された。本技術は土壌の肥沃度を分析して有機資材を適切に処方し、土壌肥沃度向上を促すというもの。従来の分析法では化学性の指標が主だったが、本技術では細菌数の検出や土壌バイオマスの評価など、生物性の指標を多く取り入れている。

本品は2013年に本学とSOFIXが共同開発した「勝馬米」という清酒をリニューアルしたもの。この清酒は使用したコシヒカリを前面に押し出した商品で海外からの評価は高かったが、厳密なSOFIXの土壌診断を実施していなかった。今回はSOFIX農業連携機構としての連携を強め、本技術の全面的な投入やブランド化を推し進めた。その結果、米の本来の香りが際立つ良質な清酒に仕上がったという。

久保教授は今後の展望について「加工製品を通してSOFIXブランドを展開させ、有機農法の拡大に努めたい」と語った。(冨吉)

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