立命館大学は8月25日、映像学部と情報理工学部をそれぞれ衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス(BKC)から、大阪いばらきキャンパス(OIC)へ移転することを発表した。移転は2024年4月から。学部とあわせて映像研究科と情報理工学研究科も移転する。
本学における学部のキャンパス移転は、2015年に大阪いばらきキャンパスが開設した際に、政策科学部と経営学部がそれぞれ衣笠キャンパス、BKCから移転して以来となる。今回の移転により、OICは6つの学部の学生らが学ぶこととなる。
移転にともない、本学はOICについて「ソーシャルコネックティッド・キャンパス」を目指すとしている。発表によれば「社会課題を解決するための実証実験や価値創造が行われる、社会とのつながりと拡がりをもったダイナミックなプラットフォームへと改革を進める」としている。
両学部の移転により、衣笠キャンパス、BKCでも、学生一人あたりのキャンパス面積の拡大や、通学バスの混雑緩和などが見込まれている。
映像学部は、2007年、総合大学の特色ある芸術系学部として衣笠キャンパスに開学。アート・ビジネス・テクノロジーの領域から映像の制作と研究にアプローチする学びを展開している。また情報理工学部は、情報通信技術(ICT)に関わる広範な領域を網羅する情報系学部として、2004年BKCに開学。IoTやAIなど、最先端のICTを学べる学部として注目を集めている。発表では「両学部ともにデジタルテクノロジーを基盤とし、ウィズコロナ、ポストコロナの新たな時代に向けた教育への取り組みと親和性が高く、またSociety 5.0時代におけるさまざまな社会課題の解決に向けた貢献が期待される学問分野」としている。
移転にあわせて株式会社NTTドコモ、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)との連携協定を締結したことも発表された。教育や社会連携などの分野で連携し、ともに社会共生価値の創出に貢献することが期待される。