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鳥人間コンテスト 飛行機研究会RAPT、中ペラ機でチーム記録大幅更新

7月29日と30日、琵琶湖東岸(滋賀県彦根市)にて自作人力飛行機による競技会「第45回鳥人間コンテスト2023」が開催された。人力プロペラ機部門に出場した立命館大学飛行機研究会RAPT(以下、RAPT)は、チーム最長記録の254.53mを大幅に更新する1683.24mを記録した。

早朝の琵琶湖を飛ぶチーム初の中ペラ機「SASH」(RAPT提供)

今大会、RAPTは駆動構造を一新し、チーム初のプロペラを主翼と尾翼の間につける機体(以下、中ペラ機)で4年ぶりに琵琶湖へと帰ってきた。RAPTの機体「SASH」は29日、今大会の1番機としてプラットホームから飛び立ち、目標として掲げていた1㎞到達を見事達成した。何度か水面へと近づいたものの、踏ん張り、1年で機体の形を変えたチームの粘り強さを見せた。

フライト中、声援を送るチームメイト

代表の植田晃一さん(理工3)は1年間のチーム運営について、機体の一新とチーム記録更新という2つの大きな目標を達成するための苦労は多かったと話すも「やり切った気持ちを部員一人ひとりが持てたことが一番良かった」と振り返った。また、襷(たすき)を意味する「SASH」という機体名を踏まえて、これまでチームが培ってきた経験や技術を実らせることができたと語った。

中ペラ機移行の提案者でもあり、全体設計を担当した梶島基暉さん(理工3)は「機体が破損することなく、パイロットの大石を安全に送り出せたことは良かった」とし「データを見たら設計通りであったので自分の設計が正しかったと思えてほっとしている」と安堵の色を見せた。そして、中ペラ機による出場達成とチーム記録更新を果たすことができて「1年ひっくるめて大成功だった」と笑顔で語った。

パイロットの大石智也さん(理工2)は「1㎞を超えることができて安心した」と率直な思いを口にし「チーム最長記録と1㎞は何が何でも超えてやるという気持ちでひたすらペダルを漕ぎ続けた」とフライトを振り返った。一方で「もっと飛びたかった」と今回の記録に満足せず高みを目指す様子も見せた。

右から梶島さん、植田さん、大石さん

今大会でチームを引退する植田さんと梶島さん。この夏、新たに走り出す次世代RAPTへの期待を2人に尋ねた。全体設計の梶島さんはフライト中に機体と並走するボートに乗りながら大石さんに指示を出すため、機体を送り出すプラットホームには登れなかったことを受け「来年もRAPTが出場して俺をOBとしてプラットホームの上に連れて行ってほしい」と後輩らに望みを託した。植田さんは「大会記録だけではなく、誰でも参加しやすいフレンドリーなチーム運営をしてくれたら」と話し「部員にとってマイホームが2つあるような状態」が理想であるとした。そして2人は「SASHを超えて、5㎞、10㎞と記録を出してくれたら嬉しい」と期待を寄せた。

来年もパイロットをする予定だという大石さんは「今回見つけた課題を生かしてもっと良い機体を作り、さらなる記録更新を目指していきたい」とし「来年はパイロン旋回*やプラットホームにも帰ってきたい」と意気込んだ。

RAPTの皆さん(RAPT提供)

 

*ルートの往復を目指す際に折り返しポイントとなるパイロンを旋回すること

鳥人間コンテストでは現在、人力プロペラ機部門と滑空機部門の2部門がある。人力プロペラ機部門では南ルート(プラットホームから沖島ポイント)と北ルート(プラットホームから竹島ポイント)の両ルート往復をもって70㎞の完全制覇となる。

(井本、鈴木棟、鈴木麗、小林、吉江)

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  1. 中澤和哉 より:

    失礼いたします私は大阪教育大学附属中学校2年生の中澤和哉と申します。私達の学校では総合的な学習の時間に紙飛行機の飛距離について研究しています。9月6日金曜日の11時〜1時頃の間に詳しくお話を伺いたいのですがご都合いかがでしょうか。大変忙しいと思いますが検討の方をお願いします。

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