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「ここから6連勝だ」主将大本、希望繋ぐ勝ち越し打

最終回のピンチを抑えたバッテリー(投手糸井、捕手大本)

関西学生野球の第4節(対関学大)の1回戦が21日、南港中央球場(大阪市住之江区)であり、本学が3-2で勝利した。

先発の坂本は8回1失点の好投を見せた。後藤監督も「自分のボールを信じて、(関学打線を)押し切っていたね」とエースの投球を褒めた

1点を追う5回、連続安打と四球で二死満塁の好機を作り、3番橋本和樹(産社3)の押出し死球で同点に追いつくと、つづく4番大本拓海(文4)が2点適時打を放ち、逆転に成功する。投げては先発・坂本裕哉(文4)が8回1失点の好投で試合の流れを作った。坂本は「リラックスして一人ひとりに集中して投げられた」と振り返った。

5回にタイムリーを放った大本

試合を決めたのは、大本主将の一打だった。同点に追いついた直後に2点適時打を放ち、一塁ベース上で小さくガッツポーズをした。捕手としても、先発の坂本をリードで引っ張り、春季リーグで3回戦まで苦しめられた強敵の関学大を振り切った。

前節の関西大戦では勝ち点を奪われ、第2節にしてリーグ優勝に黄色信号がともった。大本も関大3回戦では試合中盤でマスクを脱いでベンチにしりぞいた。その試合後には「ここで変われなければ、今年のチームは終わりだから」と話していた。関大戦から今日までの2週間で、主将としてチームの雰囲気を練習から引き締めた。普段はコーチが練習メニューを作成するが、この2週間は選手自身で課題を考え、バンド練習などの細かいプレーを再確認する時間を作った。地道な練習が堅実な試合運びに繋がった。

優勝に向けてはここから全節の勝ち点奪取が必要だ。大本も「ここから6連勝するぞ」とチームを鼓舞し続けてきた。「『関大戦で負けて良かった』と思えるシーズンにしたい」と22日以降の試合を見据えた。

>ケガ乗り越え 156キロ右腕 2年ぶりの復活登板

2年ぶりにリーグ戦で登板した福島

福島滉貴(法4)は最速156キロ右腕として下回生の頃から注目を浴びる存在だった。しかし肘と肩の故障で2年秋以降、マウンドからは遠ざかっていた。2点リードの9回、先発のエース坂本からマウンドを託された。2年ぶりの登板だった。

「マウンドに立たせてもらえるのは感謝しかない」

先頭の2番中内を2飛に打ち取ったが、次打者に8球を投じた末に四球を与える。その後、4番大谷に対してカウント3-0になったところで糸井稜二(産社4)にマウンドを譲った。

試合後、後藤監督は「就活のつもりで投げさせたのですが、あのピッチングではみんなが納得しない」と厳しい表情。本人も「監督から『勝っても負けても、お前に任せるつもりだった』と言われたのですが…」と悔しさをにじませた。

進路については、エース坂本と同様にプロ志望届を提出したという。独立リーグなども視野に入れている。「もう少し野球を続けたい」と福島は話す。

 

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