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【総長選挙2022】総長の役割とは

総長選挙の選挙人会(選挙人による投票)が11月6日に行われる。総長について、学校法人立命館寄附行為では「この法人の設置する学校その他一般教学に関する事項を総括する」と記載されている。9月21日、本紙は総長や学園組織の具体的な役割について本学総務課に取材を行った。

総長と理事長のそれぞれの役割と違いについて

本学園には総長と理事長という役職が置かれている。まず総長とは本学園の「教学における責任者」であり、本学の学長も兼ねた役職である。それに対して理事長は学校法人立命館の代表であり、学園全体を運営・管理するいわば「経営における責任者」である。総務課長の花岡健太さんは「(大学の)教学と経営は車の両輪と言われている。理事長と総長とが互いに協働しながら学園・大学運営を行っている」と話す。

常任理事会と総長の責務について

本学園内の政策決定機関として総長が議長を務める常任理事会がある。これは主に役員・監事、各学部の学部長や学生部・教学部といった学園を構成する各部の代表者が出席し、理事会に起案する政策などの審議を行う役割を担っている。寄附行為には「理事会の日常業務を執行するため常任理事会を置く」とあり、学園組織の設置・廃止、施設の整備案件を含む議論など、理事会から委任された業務を行う機関でもある。

議長を務める総長には常任理事会において合意形成を図る責務がある。花岡さんは「議題によっては議論を尽くすことに相当な時間を要することもあるが、総長はそれらの様々な意見をまとめ、全学の合意形成を行う立場にある」と述べ「総長には、学内や学外を含めた教育・研究などの情勢や動向に対して深い理解と見識があり、的確な判断力と迅速な実行力が求められる」と語った。なお、学校法人立命館総長選挙規程において、総長となることのできる者に必要な資格の一つとして「人格、学識および教育行政に関する識見と力量において優れた者で、全学園的視野を有し、私学としての学園の教学を総括するにふさわしい者」が挙げられている。
このほか、総長には常任理事会だけでなく、本学の教学に関する基本方針などを協議する大学協議会や、立命館の一貫教育および附属校に関する事項を審議する一貫教育委員会でも議長(委員長)を務めている。

理事会と評議員会の役割

本学園には理事会と評議員会が設置されている。理事会は理事長が議長を務める法人の意思決定機関である。主な機能として、学園の将来計画や学部等の設置など常任理事会において事前審議された法人運営における重要事項についての議決等や常任理事会が決定した重要業務の報告を受ける役割を担う。その理事会が適切に機能するための諮問機関として置かれているのが評議員会である。これは、法人の業務の決定に際して理事会に対し意見を述べるけん制機能としての役割を持つ機関であり、議題によっては理事長があらかじめ評議員会の意見を聴いたうえで議決を行うこともあるという。そしてこの両機関の最たる特色は学外関係者も参加しているところであり、有識者や本学卒業生など、多様な構成員の意見を得ながら学園の運営・管理を行っている。

総長選挙において、選挙人の選出が8月2日~10月7日に実施されている。なお、学部学生区分の選挙人選挙の投票期間は9月30日と10月3日~6日。電子投票で実施される。その後、11月6日に選挙人会(選挙人による投票)が行われる。11月25日に理事会で決定された総長は来年の1月1日に就任する。(鈴木麗新)

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