持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて課題解決に取り組む学生イベント「Sustainable Week 2020」が、10月5日〜10月10日にオンラインで開催される。全30の企画があり、SDGsについてのレクチャーや意見交換などを行う。
6日間の様々な企画の中では、三日月大造滋賀県知事と大学生が滋賀のミライについてディスカッションを行う企画や、「多様性のある社会」の実現について本学教授・学生・社会人が話し合う企画などが予定されている。
SDGsに関連した様々なワークショップも行われる。本学スポーツ健康科学部・山浦一保教授を招いて行われる企画では、参加者が組織やリーダーシップについて学ぶ。また、びわこ・くさつキャンパス(BKC)がある滋賀県に関する企画では、観光地までの移動手段や「持続可能なまちづくり」について話し合う。
今年のテーマは「Imagine the Future -ニューノーマルな文化祭-」。コロナ禍で不安が募る中でも未来を描き、自分たちに「今」できることに取り組んでいこうという思いが込められている。
Sustainable Weekは2017年に始まり、BKCを会場に毎年開催されてきた。今年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により活動が制限される中、ZoomやYouTubeなどを活用する完全オンラインでの開催となった。
5日10時からは、未来のために今すべきことについて、仲谷善雄総長と学生が話し合うオープニング企画が行われる。その後、10日23時までに29の企画の実施が予定されている。企画は、YouTubeでの配信やオンラインワークショップ・ウェビナー、ラジオ配信の3種類があり、このうちオンラインワークショップでは特設サイトで参加者を募集。YouTube配信やWebラジオも、特設サイトのリンクから観ることができる。
立命館大学Sustainable Week実行委員会・副実行委員長の佐藤彩香さん(食マネ1)は「今回は完全オンラインでの開催となり、たくさんの挑戦をしてきました。そんな私たちの熱い思いが皆さんに届いてほしいです」と期待を込める。また「私たちと皆さんが、一緒に未来へ踏み出す第一歩になるようなイベントにしたいと思っています」と意気込みを語った。
また、実行委員長の豊田真彩さん(食マネ2)は学生に対し「オンラインでの開催ということでYouTubeやラジオなど気軽に参加していただきたいです」と呼び掛けた。そして「Sustainable Week2020によって多くの人がSDGsや社会問題を『自分ごと』と捉え、実現したい未来に向けて行動するきっかけになることを願っています」とイベントに込めた思いを語った。(鈴木)
「SDGs」
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、17のゴール・169のターゲットから構成されている。2015年に国連サミットで採択された。
国連が掲げた地球規模でのSDGs(持続可能な開発目標)の解決を、様々な分野で活動する学生たちが、その活動内容や専門性を活かしながら、大学だけでなく地域社会を巻き込んだプロジェクトを行っている学生団体。2017年に日本初の学生主体のSDGs体験型イベントとして「Sustainable Week 2017」を開催する実行委員会として発足した。立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)を中心に、学生自身が時代・社会・ひとが刻々と変化する未来の持続可能性について考え、マイプロジェクトとして表現する機会を学生自らの手で創出している。