最新ニュース

学内の農園で地産地消 地域との交流の機会にも

立命館大学衣笠キャンパス・京都衣笠体育館の西側に「きぬがさ農園」と名づけられた畑と花壇がある。旧聖ヨゼフ修道院跡地で今年5月から野菜と花が育てられている。阿部桃子さん(国関2)が代表を務める農業園芸サークル「きぬがさ農園 Kreis(クライス)」のメンバーや本学の教職員、校友、地域住民によって運営されている。

農園で野菜を育てる様子

農園運営の起点となるのは、持続可能な開発目標(SDGs)の実践だ。腐葉土の活用や無農薬での生産、地域での消費によって目標達成を目指す。具体的には、目標12「持続可能な消費生産形態を確保する」や、陸上資源の保護について定めた目標15、それに「パートナーシップで目標を達成しよう」と呼びかける目標17と関連性がある。

これらの活動は、阿部さんの提案をきっかけに始まった。昨年10月、衣笠キャンパスの落ち葉がゴミとして捨てられていることを知り、活用できる方法はないかと本学衣笠キャンパス地域連携課の窓口に相談した。これを受け地域連携課では、落ち葉を腐葉土に変え、キャンパスの植栽や京北地域での野菜作りに役立てる活動を行うことになった。キャンパス内の落ち葉を集め、簡易堆肥器に入れて繰り返しかき混ぜることで腐葉土を作っている。

農園の運営は今年度から始まり、5月上旬には種まきや苗植えを行った。キャンパスへの入構が禁止されていたため、Kreisのメンバーは参加できなかったが、教職員などが協力して畑の管理を続けた。近隣の住民に野菜作りについてアドバイスを受けたり、親子連れと一緒に活動したりすることもあったという。これまでに延べ100人ほどの近隣住民が農園を訪れ、作業に参加した。

苗植えを行う近隣に住む子供たち

8月になると収穫の時期を迎えた。収穫したオクラやカボチャは、立命館生活協同組合(生協)との相談の末、食堂で提供された。地域連携課の田中真也さんは「土づくりから農作業、消費までのサイクルを通して究極の地産地消を目指したい」と語る。秋学期も生協へカボチャを提供する予定で「ぜひ食べてみてほしい」と呼びかけた。

8月に食堂でカボチャが提供された際のポスター

「繋がり」を大切にして活動するKreis

サークル名のKreisは、ドイツ語で「輪、繋がり」を意味している。農業や腐葉土作りを通じたキャンパス内の自然環境や、学生・教職員・地域の人々との繋がりを大切にして活動を行っていきたいという思いが込められているという。

阿部さんは「きぬがさ農園の活動は、地域の方々にとっても貴重な交流の場となっている。サークルの活動が正式に再開され次第、学生も含めた、より活発な交流や新たなプロジェクトを推進していきたい」と意気込みを語った。

きぬがさ農園Kreis Twitter

きぬがさ農園Kreis Instagram

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。