今年度、全学協議会の開催が予定されている。2022年度の全学協議会が開催されることになれば3年ぶりとなる。
全学協議会とは
全学協議会(以下、全学協)とは「全構成員自治」の理念に基づき、学友会※1・大学院生協議会・教職員組合・大学(常任理事会)の4つのパートに加え、立命館生活協同組合(オブザーバー)によって構成される協議機関の名称である。本学の構成員である各パートが、教育・研究、学生生活の諸条件の改革・改善に主体的に関わることを目的とする、民主的運営システムである。
全学協は、1948年に学友会の提案によって発足した。全学協での議論を基にして、さまざまな施策や諸問題の解決に向けた取り組みが実施されている。サブゼミの導入やびわこ・くさつキャンパス(BKC)でのセントラルアーク建設など、学生の要望も過去にさまざまな形で実現されている。
また全学協は学生全員がオブザーバーとして参加することができる。
全学協議会代表者会議とは
本学の民主主義運営システムである全学協議会の規約を記したものとして、『立命館大学全学協議会会則』がある。これによると代表者は全学協議会のもとに、常任理事会、学友会、大学院生協議会および教職員組合の4パートの代表者若干名による全学協議会代表者会議(代表者会議)を開催することができる。代表者会議は「全学協議会での論議と意見の集中・集約のための諸会議」である。今年度の代表者会議は6月3日に開催された。
2022年度全学協議会とは
代表者会議やパート間で行われた各種懇談会での議論をもとに全学協議会の開催が予定されている。予定通り開催されれば公開での開催は2019年度以来となる。2023年以降の教学展開や学費政策についての発展した議論が見込まれる。
学友会は、昨今の社会状況の変化などから学生の学費に対する認識に変化が生まれているとしたうえで、現在の学費額を議論するのではなく、学費の使い道である大学の教学・学生生活等の各種施策の具体的な中身について議論を進めたいという意向がある。さらに学園創造の中長期ビジョン「R2030」については、学費や大学側の財政運営が未来の学生につながるとの考えに基づき議論に臨むとする。
※1 立命館大学学友会とは本学の学部生が加盟する「学生自治組織」
本学学部生は同時に学友会の構成員としての立場も持つ。