10月30日、宮城県仙台市で全日本大学女子駅伝対校選手権大会(杜の都駅伝)が開催された。今大会は全国から25校とオープン参加の東北学連選抜チームの合わせて26チームが出場し、6区間、38.1キロで争われた。過去10度の優勝を誇る本学は昨年まで2年連続で表彰台を逃していたが、今大会では、2位で3大会ぶりに表彰台に登った。
1区の村松結(食マネ1)は、序盤から先頭集団でレースを展開したものの、4.2キロ過ぎに名城大の米澤奈々香に離されてしまう。しかし「去年の高校駅伝よりかは離されないぞという気持ちで走った」と語り、差を19秒に抑え1区を2位で襷を繋いだ。実は昨年の全国高等学校駅伝競走大会に、立命館宇治高校のキャプテンとして出場した村松結。1区で、当時仙台育英高校の米澤に30秒以上の差をつけられて2位となっていた。村松結は、初の杜の都駅伝について「思ってた通りに行かなくて悔しい気持ちもありますが、楽しかったです」と笑顔で語った。
2区の柳井綾音(食マネ1)は今年8月に開催されたU20世界陸上競技選手権大会の女子10000m競歩で、銅メダルを獲得し世界で躍動している。柳井は日本体育大と城西大に抜かされ順位を4位に落とすも粘りの走りを見せた。続く3区には今年の日本インカレで5000m2位に入る実力をもつ村松灯(経済2)が1キロを過ぎた辺りで2位まで浮上。
その後も後続との差を広げ4区の外間礼那(経済1)に繋ぐと、外間もそのまま2位でエース区間の5区を務めるキャプテンの飛田凜香(スポ健4)に繋いだ。
昨年は同区で拓殖大の不破聖衣来に抜かれ大幅に差を広げられてしまい、そのまま拓殖大に表彰台を譲ってしまった。しかし今年は飛田が区間2位の走りを見せ、1位の名城大との差を縮め2位のままで最終区間6区の平岡美帆(食マネ4)に襷を託した。平岡は名城大に差を広げられたものの、後続との差をさらに広げ、そのまま2位でゴールした。今大会で本学は3年ぶり20回目の表彰台に上がった。
飛田は自身の走りについて「区間賞を取れなくて悔しい。下級生が引っ張ってくれたから2位になれた。富士山女子駅伝では必ず優勝したい」と涙ながらに語った。
杜の都駅伝を終えて杉村憲一監督は「みんなが持ってる力を出しそれぞれが役割を果たしたことが今回の成果に繋がった。我々が目指すものは優勝。早く達成したい」と12月30日に行われる富士山女子駅伝に向けて、意気込んだ。
また今大会では3年ぶりに沿道での観戦が可能になり、選手が走り過ぎていく度、大勢の人たちが拍手でエールを送った。『立命館』と書かれたタオルを掲げて応援をしていた夫婦は、息子が本学の卒業生だと言い「3年ぶりに沿道での応援ができてうれしい」と笑顔で話した。(井上)