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モダンジャズバレエ部が自主公演 古代文字之舞など披露

本学モダンジャズバレエ部による自主公演「ーThe 29th performanceー MODERN JAZZ BALLET」が10月22日、衣笠キャンパスの以学館ホールにて開催された。立命館高校ダンス部などの学外団体も出演し、モダンジャズバレエ部と共に舞台を彩った。

「花は咲く」を披露するモダンジャズバレエ部の部員=10月22日、京都市北区

 

公演は、本学モダンジャズバレエ部の主催で開催された。同部は1991年当時、本学文学部2回生で、現在は一般社団法人「司延子(つかさのぶこ)モダンバレエ」(京都市中京区)で常務理事を務める増田晶子さんにより創部。以来、モダンバレエやジャズダンスのステップを基礎とした幅広いジャンルの踊りの創作に取り組んでいる。

出演協力として参加した司モダンバレエの生徒ら=10月22日、京都市北区

自主公演は毎年開催していたが、昨年は部員不足により開催できず、今年は2年ぶりに開催が叶った。公演では司モダンバレエ、立命館高校ダンス部、平安女学院中学・高校ダンス部の3団体が参加。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、学外団体の出演や企業協賛といった外部の協力を得て行われる自主公演は約5年ぶりになるという。29回目を迎える今回は「Pass the Baton ー過去から未来へ繋げるバトンー」をテーマに据えて上演され、約300人が来場した。

2部構成で上演された同公演。第1部ではミュージカル「ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル」の楽曲やチャリティーソング「花は咲く」にあわせたダンス、Chinese Popsの「ゼンタァン」という楽曲にあわせた中国古典舞踊が披露された。「ゼンタァン」では趣のある風景と苦しい恋心の対比が表現され、来場者は踊りに見入った。

第1部で披露された中国古典舞踊「ゼンタァン」=10月22日、京都市北区

第2部では、モダンジャズバレエ部の部員と司モダンバレエの生徒により「古代文字之舞」が披露された。「古代文字之舞」は2020年、故・白川静名誉教授の生誕110年記念活動の一つとして、司モダンバレエの協力で本学白川静記念東洋文字文化研究所により制作された。同研究所上席研究員の後藤文男さんは「古代文字之舞」について、学術的な研究と身体表現との融合だと説明している。本公演では学内で初めて「左右の巻」「手の巻」「足の巻」が上演され、古代文字の成り立ちを表現する踊りが披露された。

「古代文字之舞 左右の巻」の一場面。踊りで「立」を表している=10月22日、京都市北区

モダンジャズバレエ部部長の福田里穂さん(経済3)は公演後「後輩たちが楽しそうに舞台で踊る姿を見て、自主公演を開催して本当に良かったと思う」と話した。また、本学を卒業後もモダンジャズバレエ部に技術顧問として関わってきた増田さんは「見事に公演をやり抜いた彼女たちは本当に素敵だ」と語り「途切れそうになっていたバトンを見事に繋いでくれたことに感謝の気持ちでいっぱいだ」と思いを打ち明けた。

フィナーレを迎えたモダンジャズバレエ部の部員ら=10月22日、京都市北区

モダンジャズバレエ部は来年以降、活動場所が分かれることでさらに少人数での活動になるという。福田さんは後輩たちに「自分らしさを大切に生き生きと頑張ってほしい」とエールを送りつつ「新しい素敵なメンバーに恵まれるといいな」と期待を寄せた。

(小林)

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