10月16日、『古都京都の文化財』の1つで世界文化遺産に認定されている『仁和寺』(京都市右京区)で本学学生を対象に、夜間拝観が催された。イベント当日は本学学生のみに夜間拝観の機会が設けられ、およそ190人が参加。神秘的にライトアップされた国宝、重要文化財と、見ごろを迎えた紅葉に染まる境内を、思い思いに回遊する参加者の姿が見られた。
学生招待のきっかけには、歴史・文化的遺産に囲まれた衣笠キャンパスと仁和寺とのつながり※1がある。2018年に台風21号が上陸した際に損害を受けた御室八十八ヶ所霊場(おむろはちじゅうはちかしょれいじょう)第31番札所の復興作業に、延べ約200名の本学学生・職員が参加。2020年11月にはボランティア活動への返礼として本学学生が夜間拝観の招待を受けた。その後も仁和寺側の厚意から新型コロナウイルス感染症が流行する中でも感染症対策を徹底し、今年で三回目の開催を迎えた。今回初めて参加した中村友美さん(心理3)は「紅葉もきれいで満足。フォトスポットも充実していて楽しかった」と話した。
当日は自由拝観と同時に本学学部生によるガイドも行われた。ガイドを務めた松尾美生子さん(国関2)は今日のイベントを通して「楽しみながら学べて一石二鳥」と話し、同ガイドを務めた金子ひな(文3)さんと松瀬和奏さん(文2)らとともに来年の開催に向けて楽しそうに語り合っていた。
※1 このほかにも仁和寺と本学は2004年に設立された「京都歴史回廊協議会」で活動を共にしている。